山寺奥ノ院 石段1015
仙山線の山寺駅ホームから立石寺の山容が見える。先ず、展望台となっている五大堂が目に入る。標高360mに建つ木堂で、五大明王を祀って天下泰平を祈る道場であった。その崖下には、開祖・慈覚大師が眠る入定窟(にゅうていくつ)があるという。 山内頂部には、奥之院と大仏殿がある。標高400m付近の谷間を切り広げて建立したもの。大仏殿の中には、高さ5mにおよぶ金色の阿弥陀如来像が安置している。途中、仁王門付近に弥陀洞(みだほら)もあった。長い風雨により削られた奇岩のひとつで、阿弥陀如来像を彷彿させるという。 奥之院までつづら折りの1015段の石段が続く。途中、各所各堂を覗いて登ると1時間半を要する。香川県の金比羅神社は、1368段の石段がほぼ直線で配置され、勾配もキツイ。日本一の階段数を誇るのは、熊本県にある大恩教寺の3333段(延長1900m)だという。 JR山寺駅は、四両編成の電車が1時間に1回程度の上下線が行き交う。駅利用者数は、年間の一日平均500人程度。仙台駅から48km先にある駅。奥羽山脈を横断する延長5.3kmの面白山トンネルを抜けると、そこが山寺である。この鉄道トンネル工事は、6名の犠牲者を出した難工事だった。写真-1 山寺駅から宝珠山立石寺を見上げる。上方の小さな建物が五大堂。写真-2 奥之院と大仏殿。日本三大燈籠とも云われる金灯篭が右端に建っている。 写真-3 丈六の弥陀洞。高さ1丈6尺(約4.8m)の奇岩。仏の姿に見えたらご利益が・・。写真-4 駅ホームの駅名標。電車を降りると立石寺山容が目に入る。