稲刈近し 江戸川沿い
好天が続き江戸川沿いの稲穂がずい分大きくなった。好天を通り過ぎて、干ばつ・日照りの様相も見せ始めた。連日の最高気温35度では、雨乞いをしたくなる。稲刈り時期も例年より少しは早まりそうだ。江戸川土手から夏の富士山を度々望めることが出来るのは異常だ。 小生の近くの、利根運河付近の田から採れるコメを、昔は葛飾米と呼んでいた。土地の名称も変遷している。明治初期には葛飾県葛飾郡平方、昭和期にはいり千葉県東葛飾郡江戸川町、現在は流山市平方新田および西深井となっている。田に近づくと頭垂れる稲から独特の香りが漂ってくる。 先日、コメの消費量が減少の一途を辿っているとの報道があった。2011年度に国民一人が食べたコメの量は、57.8kgで過去最低を更新したと言う。パン代(28,300円)がコメ代(27,400円)を抜いたらしい。原発事故の影響もあると思うけれど、「コメ離れ」に歯止めが利かない現状だ。 今年はコメの放射性物質検査を市・町・村ごとに行うため、検査事務が膨大になっている。生産コストにも影響を及ぼすものと思う。また県独自に上乗せ基準を設け、10ベクレル/kg以下としている。生産者にとって、辛い時期が続く。米づくりを諦めないよう切に願う・・。写真-1 江戸川右岸から富士を望む。ここから夏富士が見えるのはごくまれ。写真-2 利根運河と江戸川に囲まれた田園風景。写真-3 江戸川の土手まで広がる稲穂。今年も豊作を予感、収穫時期が近い。写真-4 江戸川の田園風景に東京スカイツリーが加わる。