「時の橋」 築地大橋
隅田川最下流に架かる幅広い築地大橋。築地市場に横付けするように建設された。よく見ると、浜離宮庭園との間を流れる築地川に沿って、仮設道路(さん橋)が伸びている。11月8日の豊洲市場開場に合わせて、築地大橋を暫定開通する予定だったが、シナリオが崩れた。今や「時の橋」だ。 昨年5月に大型クレーン船により、約2600トンの主桁を架設した築地大橋。橋長245m×幅32mから48mの3径間中路式アーチ橋そのものは完成している。しかし、橋への取付け道路は工事途中だ。市場の移転延期で、環二通りの計画が修正せざるを得ない。 築地大橋の上をBRT(バス高速輸送システム)が2019年に運行する予定。BRTは、東日本大震災の不通区間に適用するなど、国内では5事業者が採用している。世界的には、ブラジルをはじめ180を超える都市でBRTは運行している。一般的な公共交通施設である。 築地市場の解体工事も延期になる。東京都は、8月知事選最中に解体工事の一部を発注したようだ。4件で約34億円という。会社のトップが居ようが居まいかはお構いなしだ。良く言えば自主的・機動的行為。言い方を変えると勝手放題・無政府的な組織である。写真-1 隅田川下流に築地大橋が架かって久しい。写真-2 築地大橋と築地市場を望む。写真-3 築地市場の南側、築地側に沿って仮設道路が伸びる。写真-4 築地側からは市場を迂回した取付け道路(仮設)が出来ている。写真-5 勝どき側の取付け道路。工事が佳境に入っていた。