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演技派俳優のオダギリージョー、香川照之が主演した話題作「ゆれる」をやっと観ました。 いろんな意味でタイトルの「ゆれる」がぴったりな映画でした。 オダギリージョーと香川照之さんも期待通りの好演でした。 父の営むガソリンスタンドで働く兄、稔(香川照之)は真面目で優しく、でも不器用な性格。 一方弟の猛(オダギリージョー)は都会に出てカメラマンとして活躍している。でもどこか陰のある人。 その二人がある日、店で働く女性智惠子と3人で昔よく行った渓谷に行く。 そこで事件?事故?が起こった。 つり橋から智惠子が転落して死んでしまったのだ。 その時、智惠子のそばにいた稔。それを遠くから見ていた猛。二人の兄弟の間で何かが揺れ始め、二人の関係は変わっていく。 ゆれるつり橋のごとく、人と人の関係もそうだと思った。 肉親であればあるほで、愛と憎しみの狭間で悩むだろう。 切っても切れない関係であるがゆえに、忘れられない幼い頃の思い出があるがゆえに、 互いがライバルであるがゆえに、苦悩するだろう。 そんなゆれる心を描いている作品だと思った。 最後のシーンは二人の間に道路ではなく、つり橋があるように思えた。 その最後のシーンで見せた香川照之の笑顔。オダギリジョーの叫び声が今もまだ脳裏に浮かぶようだ。 なんとなくすっきりとしない映画ですが、これはこれでいいのではないかと私は思います。 やっぱりすっきりとしないものって誰の心の中にもあるし、自分でもわからない言動っていうのも納得できるし、とにかく人間って複雑だから、、、。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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