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弁護士YA日記

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日出町法律事務所
2019年6月より1年間、日本弁護士連合会客員研究員としてイリノイ大学アーバナシャンペーン校に留学後、弁護士業務を再開しました。
弁護士葦名ゆき(あしな・ゆき)
2017.07.05
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カテゴリ:東日本大震災

 件名の会議が、栃木県宇都宮市で開催された地区別懇談会の機会を利用して行われた。
会議出席者は、関弁連管内の、災害担当副会長、及び、各会の災害委員長等の実働の弁護士、全体で28名で、目的は、関弁連管内の各単位会の災害に対する取組を意見交換しつつ、刺激し合い、学び合った結果を各単位会に持ち帰り、ひいては、関弁連管内の災害に対する取組を皆で手を緩やかに手を繋ぎながら底上げしてくこと。

 13時開始予定の地区別懇談会の前の時間を利用するため、会議時間は11時~13時の2時間と短いが、濃密な内容で、時間が過ぎるのがあっという間だった。私は、関弁連災害対策本部の事務局次長という立場上、司会をつとめたが、最後の方は時間が足りなくて駆け足になってしまった。もっとうまく時間配分すべきだったと心底,本当に心底、反省する一方、まだまだ話し足りない、あと1時間くらい欲しいと思うほど、充実した会議になったことを嬉しく思う。

 濃密な会議になった最大の理由は、やっぱり、各単位会の災害に対する取組が、数年単位で、明らかに進化&深化していて、熱心で真摯な姿勢に裏打ちされているということにあると思う。
 各単位会の個性やお家事情を反映し、また、それぞれの悩み、それぞれの苦労を抱えつつも、現状をよりよい方向に変えていきたい、そのためにこういう具体的な取組をしたい、そのためにはこの課題の解決が必要だがお知恵拝借したい、皆さんどうされていますか、といった現場で動いていることがひしひしと伝わるご報告が沢山あった。

 私にとっても、このような現状において各会の緩やかな連合体である関弁連がどのような役割を果たすべきかということを、考え実践していくための貴重なヒントや固まっていた頭をほぐすような刺激を頂き、感謝の気持ち一杯になりつつも、ヒントも刺激も、時機を逃すと頭から逃げていってしまうので、慌てて書き留めようとしている。

 時々思うのですが、言葉って、碇みたいですよね。思考や感情は放っておくと大海に流れて紛れてしまってまるで最初からなかったみたいになってしまうけれど、言葉に置き換えておくと、その思考や感情が、自分という海の中に確かな実感を伴って存在してくれるようになる。一度言葉にしておけば、自分のものになるけれど、言葉にし損ねると、自分のものではなくなってしまう。

 会議では、まずは地元栃木県弁護士会から、災害対策に対する取組のご紹介があった。少ない実働人数で、東日本大震災、平成27年に発生した豪雨災害に取り組みつつ、自治体との災害協定の締結、災害対策マニュアルの整備に向けての下準備作業等を、驚くほど少ない人数で取り組んでいることに感銘を受けたし、ただその分、「どうやって実働部隊を増やしていくか、経験を継承していくか」という悩みもとても深いことも良く分かった。
 
 続いて、新潟県弁護士会からは、昨年末に発生した糸魚川大規模火災の弁護士会としての対応のご報告があった。火災発生は昨年12月22日だが、その翌日には、菊池会長、地元の小出薫弁護士、糸魚川ご出身の藤田善六弁護士、災害対策委員の二宮淳悟弁護士が市役所と意見交換を行い、同月26日~29日には無料法律相談会を実施、同月29日には、この火災の被災者にも被災者生活再建支援法の適用をすべきであるという日弁連会長談話に繋げる(この点、詳しくは、下記参照)という年末をものともしない圧倒的なスピード感、改めて凄すぎると思った。

https://plaza.rakuten.co.jp/yyy0801/diary/201612300000/
 
 このような活動が可能になった理由は、新潟県弁護士会に過去の被災体験の蓄積があったこと、従って被災した地域に限らず全県的に取り組む体制ができていたこと、新潟県弁護士会の精鋭部隊の能力が驚くほど高かったということも大きいが、藤田弁護士がもっとも協調されていた理由は「地元で開業し、地元からの信頼が厚く、地元のために活動できる小出弁護士がいたこと」だった。地域に根ざして地域に拠点を持つ弁護士がどんな市町村にも存在することが実は、あらゆる災害対策の基本であるというお考えには、涙が出そうになるほど、共感したし、小出先生に限らず全国の弁護士過疎地域で活動している弁護士にとって、これほど力強いエールはないと感じた。

 その後は、各会から取組報告をして頂いたが、もう、色々な話題があり、色々な悩みがありという中で、私が時間配分を誤り、最近、とみに平時災害対策に力を入れていらっしゃり、関弁連災害対策PT 一同、その怒濤の活動に敬服している、長野県弁護士会、山梨県弁護士会からの活動報告が駆け足になってしまったこと、本当に申し訳なく、ひとえに私の不手際だと反省しているところである。本当にごめんなさい。

 各会からの活動報告の中で、単位会を超えた共通の課題であると私なりに感じた点をピックアップすると、こんな感じだろうか。

・災害対策基金の整備のための会内プロセス
→既に基金が存在する会の経験の共有が必要と思われる。 

・安否確認体制の手段とコスト
→弁護士会の信頼にもかかわるという指摘があり、どの会も避けては通れない課題になっている。

・県と市町村、それぞれとの協定の作り方、連携のあり方
→県とは別に市町村と協定を締結する必要性と困難性を考える必要がある。

・災害時の活動資金の確保
→自治体に負担をお願いすることもあり得るとすれば、協定にどのような文言を入れるべきか。協定内容についての情報の共有が必要と思われる。

・自治体との普段からの信頼関係構築のあり方
→平時の交流、町作り支援機構としての参画、ボランティア連絡会の加入等が紹介された。

・原発事故避難者が各地に点在する現状における個人情報共有のあり方
→国と地方公共団体を超えた横の繋がりを作っていくことが必要との指摘があった。

・震災ADRの現実的な可能性
→単位会毎の実施なのか、もっと広域を想定するか。関弁連に期待したいとの指摘もあった。

・災害対策に取り組む会員の裾野を広げていくための方策
→モチベーションの持ち方、経験の継承について単位会を超えた情報共有が必要と思われる。

・・・書き出してみて、改めて、濃密な会議だったと実感した。
 参加された方々に心から感謝申し上げると共に、この場で出た話を次に繋げていくために、何ができるか、早速考えていきたい。少なくとも情報共有が必要だと感じた事柄については、関弁連が、ハブ的な機能を果たせれば良いなあと思いました。
 
 皆様、本当にありがとうございました!!!






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Last updated  2017.07.05 04:00:22
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