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2012.05.28
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カテゴリ:雑記

 そもそも小説は楽しみたくて読むので(少なくとも私は)、処世訓やら助言やら求めて読みだす訳じゃない。

 が、読んで救われることも確かにある。
そして、あたかも金言集と化してしまった今回の作品でありました。礼を言わねばです、『ペンギン・ハイウェイ』。

 「問題の解き方」に、まだ先があったのだ。三原則プラスα、さらにプラスΘ、である。

「問題の正体は、けっきょく一つの問題かもしれない」

父の言葉を聞いているこの主人公が小学校4年生、というのも凄いけれども (ちなみにこの主人公は「~だけど」とか「~が」とか言わずに、「けれども」を好む)。

べつべつではなくて、すべては一つの問題なのだ。

 つまりは三原則でいったん分けて、また統合しちゃう。しかし、なんかこう、我が身を振り返って、納得したりするわけです。

 でもまあ、納得したからといって、解決するとは限らないのだ

・・・が、

そういう悩みにも答えをくれる。まったく金言の宝庫であります。

 つまり、「それでもわからないとき」には、

「わかるまで遊んでいればいい」、と。

 素晴らしい助言。

わかっていることと、安心することは、ぜんぜんちがうこと」

でもあるという。これは父じゃなくて小学生の発言。鋭いガキなんである。

 仮説を立てるということは、信じるということとはちがうのだった。

そうかもしれない。それも納得する。が、となればとりあえず、まず仮説を立てるところまで行かなくてはいけない。

小学生に負けた。私はそこにも行ってないぞ。

まずはノートを買わねばいかんかもしれない。4年生にならって、方眼紙の。外国製の。

この少年とお父さんはノートが好きである。少年とお父さんはノートを買いに行くのも好きである。少年はいつもノートを持ち歩いていて、「問題」を書きとめる。そしてお父さんはメモの取り方も教授するのです。

いわく、

□ 大きな紙に関係のあることを全部メモする。

そして

大事なことは、紙は一枚にすること。それから、できるだけ小さな字で書くこと

なぜかといえば、全部一目で見られるように、だそうだ。それを何度も眺めるうちに、あるとき突然つながる。

書いておくことの効用については、件の見城氏も言っていた(氏の場合には記憶力低下の救済法として、のようだが)。

私もノートは好きである。買うのも好きである。
だが問題は(あ、また問題だ)、ノートを買うと、すぐその新しいのに替えたくなることだ。
結果、あっちこっちに書き散らすだけとなる。何度も見返したくたって、いつどこに何を書いたか探すのが第一の問題となる。

そこから修正せねばであります。まず、またノートを新たに買う、と(多少間違った修正法にも思えるけれども)

・・・道は遠いようでした。

でも、

本当の本当に遠くまで行くと、もといた場所に帰るもの

――だそうだ。

FULL CIRCLEというわけで。大団円、と。

ん、でも、

私の場合、戻っていいんだろうかって、そういう気もしないではない。

さらにお父さんは、こうも言うのである。

世界には解決しないほうがいい問題もある

――おお、そうか、よかった。

いや、それ、違うってパンチ






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Last updated  2012.05.29 13:48:46
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