本のタイトル・作者
あたしだけ何も起こらない “その年”になったあなたに捧げる日常共感書 [ ハン・ソルヒ ]
"나만 아무일도 일어나지 않는다"
by 한설희 (2016)
本の目次・あらすじ
PROLOGUE また1歳、年を取る
最近よく聞く言葉、“その年”で
いざ結婚のプレッシャーが消えると
毛穴が開く時間
私の頭の中の消しゴム
誰にでも輝いていた時期がある
私に残された卵子の数
生まれ変わったら誰になりたい?
君の存在
シングル、ずっと美しければいいけれど
アイスクリームの隣に精子
遅れるということの美学
痩せたことのない姉さんの弁
忠告が難しい年齢
感情の中年太り
赤毛のアンとB舎監の間
四度の結婚式と一度のお葬式
40年ブランドの意地
こうして仲間外れになっていく
人妻>バツイチ>独身アラフォー
人生、その無謀な挑戦
心の空白
虹の橋を渡る君へ
総体的遅刻人生
私は再び渇望する、愛を
引用
取り返しがつかなくてもつらくても、傷のある人生はだからこそ大切だ。痛みのぶんだけ成長できるから。
感想
2021年読書:189冊目
おすすめ度:★★★
1976年生まれ、40代の著者によるエッセイ。
著者は、2007年~2019年にわたって放送されている『ブッとび!ヨンエさん』の脚本家。
(これ、有名みたい。知らなかった。あらすじ見ると面白そう。)
著者がユーモラスでチャーミングで、酒のみで面白かった。
たまに、自分が独身だったら、どうしていたんだろうな、と思う。
親にやきもきされ、腫れ物に触るように結婚の話題に触れられ、「結婚だけがすべてじゃない」と最後には言われたのだろうか。
結婚して子供を持つことで、何かしらの「免除」という資格を得られたような気がしている。
兵役免除みたいな。
そのことにほっとしている自分がいる。
結婚していなければ/子供がいなければ、まるでいつでも出征しなければいけないようだ。
何なんだろうね、これは。
多様性なんて、御伽話のように聞こえる。
独身であることを嘆く著者に、子供のいる友人は言う。
「生まれ変われるなら独身女を選ぶわよ」
きっとどの選択も、よい面ばかりではない。
選ばなかった道を「こうであったなら」と思いながら生きていく。
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