本のタイトル・作者
マンガ このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法 [ 北野 唯我 ]
本の目次・あらすじ
プロローグ 私には「武器」がない
第1章 私の「市場価値」
第2章 転職は「裏切り」?
第3章 いいエージェント、ダメなエージェント
第4章 もう、後悔したくない
エピローグ 私たちは「居場所」を選べる
引用
意味のある意思決定とは必ずなにかを捨てることを伴う
多くの人が転職に恐怖を感じるのはなにかを手にするからではなく
人生で初めて自分の意思でなにかを手放すからだ
感想
2021年読書:196冊目
おすすめ度:★★★★
2018年刊行『転職の思考法』の漫画版。
いやあ、面白かったです。ぽろぽろ目から鱗が落ちた。
転職したいなあ、とぼんやり思っていても、何をどうすればいいのか、どう一歩を踏み出せばいいのか分からなかった。
主人公・29歳の奈美は、海外勤務がしたくて入社した会社で総務課に配属され7年目。
会社が外資系企業に買収され、転職を考えるように。
面談で海外を希望するが、大学時代にとったTOEIC650点では話にならない。
海外事業部は700点以上が最低条件。社会人になってからは何をしてたの?
あああ~刺さる~~~~。笑
結婚相手を見つけるにはたくさんの人に会う。
けれど、会社だけはなぜか皆ひとつしか見ようとしない。
これ、思うんですよね。
私は今の会社しか知らない。
ここの「当たり前」は、もしかしたら違うのかもしれない。
小さな子供がいて、これから転職するなんて、バカみたい?
子育てでリタイアした女性が、正社員として職を得ることがどんなに困難か。
さて、どうなのだろう。
何もできない、と私は思う。
その場その場でやれることをやってきたけれど、何ができるわけでもない。
私は、何者なんだろう。
引用部分にあったように、進学や就職は社会のレールに乗っかって生きてきて、転職は初めてそこから外れることだと言う。
私は大学卒業後、すぐに就職しなかった。
新卒カードを捨てて、その時初めて「道から外れた」と思った。
その時の苦しさと、解放感。
いつでも期待通り、「良い子」だった自分。
親が「学校名」で誇れた自分。
それが剥がれて、私は何がしたいのか考えた。
不確かな未来に言い訳しながら、モラトリアムを延長しながら。
アルバイトをして、専門学校に通い、バックパッカーをして。
今の私は、その結果だ。
さて私は、なりたいものに、なれたいんだろうか。
結局、私は「良い子」にしがみついてるんじゃないだろうか。
親が、世間が、認めてくれる肩書き。
「いつでも転職できる」というカードを持つこと。
結果、転職しなくてもいい。ただ、自分の居場所はここだけではないと知っておくこと。
あなたには価値があるのだ、と本の中で言う。
だから会社はあなたに給料を払っているのだ。
そうか。
そうだね。
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