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2021.09.25
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テーマ:読書(8210)
カテゴリ:【読書】未分類

本のタイトル・作者



14歳から考えたい レイシズム ジュウヨンサイカラカンガエタイレイシズム【電子書籍】[ アリ・ラッタンシ ]

"RACISM: A VERY SHORT INTRODUCTION, SECOND EDITION"
by Ali Rattansi (2020)

本の目次・あらすじ


Chapter1 "人種(レイス)"と人種主義(レイシズム)――ことば遊びのような難問

Chapter2 帝国主義、大量虐殺、そして人類の"科学"
一九四九年
コロンブスが発見した"インディアン"
人類、自然、そして性――啓蒙思想のあいまいな遺産
人類の分類と啓蒙思想
黒人性、性別、美学
奴隷制度の問題
人類の"科学"
科学と病理学
人種と国民
白人性、黒人性、そしてごたまぜの"人種"
ヨーロッパ"内部"のレイシズム
人種、階級、性と帝国
オリエンタリズムと人種
優生学
ホロコーストの教訓

Chapter3 科学的レイシズムの終焉
科学的レイシズムの転落
"チェダーマン"とヒトの肌色やほかの特徴の多様性
"人種"、文化、国民
アメリカの"黒人"と"白人"
人種と健康
"人種"を定義する――人種は社会構造の一つというコンセンサスはあるのか?

Chapter4 人種化、文化的レイシズム、宗教
"人種"という概念の晩年
公的な言説で使われる"人種"と"エスニシティ"を定義する
イギリスの人種、エスニシティ、および統計学的分類
人種なきレイシズム――人種的特徴を除去したハードで新たなレイシズム、最初の検討
レイシズムのレトリックと否認――イーノック・パウエルのケース
"人種化/レイシャライゼーション"という概念の使用について
人権化、権力、偏見
文化的なちがいと"新たなレイシズム"
人種、文化的なちがい、国民のアイデンティティ――ーレイシズムの形勢逆転
"人種"はいかにして"文化"を利用するか
レイシストと非レイシストのアイデンティティにある二面性と矛盾
ただ"自然な"ものとしてのレイシズムと自民族中心主義
"文化的レイシズム"は人種差別か?
"イスラモフォビア"と文化的レイシズム
"新たな反セム主義"

Chapter5 構造的レイシズムとカラーブラインドの白人性
構造的・制度的レイシズム
制度化されたレイシズム
帝国主義後のパニックー―二十一世紀のイギリスでの民族分離と"人種暴動"
イギリスの人種差別と民族の不平等
見ているが見えていない――白人性の真実
ゲイツ事件
アメリカの黒人と白人――白人性と黒人性の社会的な形成
カラーブラインド・レイシズム
バラウ・オバマの選挙

Chapter6 インターセクショナリティと"暗黙"あるいは"無意識"の偏見
インターセクショナリティ研究
"暗黙"で"無意識"の偏見

Chapter7 右翼政党のナショナル・ポピュリズムの台頭とレイシズムの今後
"ポピュリズム"という概念を考察する
右翼ポピュリズム――二〇一九年のヨーロッパの簡潔で選択的な調査
"四つのD"
ナショナル・ポピュリズムと将来のレイシズム

感想


2021年読書:209冊目
おすすめ度:★★★

私は、レイシストなのだろう。

と、思う瞬間がある。
私の「ふつう」「あたりまえ」から外れる出来事を見聞きした時。
心に抵抗を感じる。
強い摩擦。
滑り止め付のトレーみたいに、培われてきた偏見。

私は、知りたい。
自分の中に植え付けられ、育ったものを、私はどう取り扱えばよいのか。
そんな言葉知りたくなかったと思う単語を。
こんな出来事なかったことにしたいと思う過去を。

これは、Oxford University Press の Very Short Introductions というシリーズ。
さまざまなジャンルでたくさん出ている。
興味のある分野を読んでいくと、かなり賢くなれそうだ。

この本は、タイトルが「14歳から考えたいレイシズム」なんですが。

どこがやねーん、めっちゃむずいやんけー!

と突っ込み入れつつ、うんうん唸りながら読みました。
読み通すのかなりしんどかった…久しぶりに教科書で勉強した感…。
日本語の頭注がたくさん付いていて、そこも含めて読むので情報量がすごい。

一冊でコンパクトにレイシズムについての歴史と知識を学べるので、かなりコスパのよい教科書ではあるのですが、いかんせん難しい。

フェミニズムやジェンダーについての本を読み、黒人差別についての本を読み、考えた。

もしかしてこれは、同じことなのかもしれない。

人が人の上に人を作り、人の下に人を作る。
女であること、黒人であること。
生まれつき与えられた符号が、スティグマとなる。
私にとって男が透明に見えるように、非白人にとって白人が透明に見えるように。
世界はその人たちの属性をデフォルトとしている。

けれどそれは、私も同じではないか。
日本において日本人であること、その特権。
そのことに気づきながら、享受しながら、都合の悪いことに目を瞑り、耳を塞ぎ、口を噤み。

そのことをずっと考えている。



久々に、読了メモ。

これまでの関連レビュー


ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー [ ブレイディみかこ ]
子どもたちの階級闘争 ブロークン・ブリテンの無料託児所から [ ブレイディみかこ ]

世界と僕のあいだに [ タナハシ・コーツ ]
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詩人になりたいわたしX [ エリザベス・アセヴェド ]
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最終更新日  2021.09.25 12:00:09
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