専門ではないけど、勉強のためにね、
松藤さんの今日のBlog"米国10年国債"から、
米国10年国債 2007年06月14日 07:00
米国長期金利が上昇するから米国株が売られる。
それもインフレ懸念。
新聞に出てくるコメントである。
長期金利の上昇は投資家が資金を長期から短期にシフトさせている現実だけである。
やがて理由はインフレではなく、投資に対するリスクとでも変わっていくだろう...。
ここで、長期金利とは10年国債の利回りである、
利回りが上がるとは、
国債の人気がなくなり、
買い手を得るために利回りを上げる、と言う理解、
当然、国債の額面価格は低下していくわけだが、
ではこの利回りが上がる(国債価格が下がる)背景はなんだろうか、
理由1)
米国経済が堅調ということで、
資金需要が旺盛となり金利が上がり、物価も上がる(インフレ)、
そして国債価格は下がる、
(これは経済が発展しているので好ましい状況、)
理由2)
経済状況とは別に 国債そのものが売られている、
そして国債利回りは買い手を見つけるために上げられる、
(これは、あまり好ましくない状況)
一般紙、日経BPなどは
世界を覆う過剰流動性高株価を演出も、インフレ懸念高まる等で、理由1を指摘、
ところが松藤さんは、
理由2を指摘しているわけで、厳しい見方をすれば、
米国市場の見離しが始まったと言うことでもある、
(大量に米国債を売っている犯人探しがされているらしいが、)
さらに日本の場合、これに昨今の円安が加わる、
(世界の金利上昇と円キャリー取引の拡大懸念参照)
これは各国の金利が上昇する中、
日本だけが短期金利がめちゃくちゃ安い、すると
1.海外投資家は日本円を日銀から借りる、
2.その円でUS$、NZ$、AU$を買う、
(これが今の円安の要因!)
3.その$の金利収益だけで大もうけ、特にヘッジファンド、
(為替リスクを凌駕して金利差益は大きいわけで、 さらに
オイシイのはこの$で上昇中の米国株を買うこと、)
さてさて この連鎖はいつまで続くのか、
どこがこの高金利のゆがみを一番初めに感じ始めるのか、
サブプライム破綻か、FRB金利下げか、
但し喜んでいるのはヘッジファンドだろう、
米国株こけても日本の円がある、とばかりでーー、
日本の低金利はヘッジファンドのためにあるんじゃねーの、とも、
加えて彼らの逃げ足の速さはピカイチだし、
松藤さんは今週末株価を注目、とアドバイスしている、
長期金利Up-->ローン破綻-->FRB短期金利Down、
-->キャリートレードからヘッジファンド即逃避-->株価暴落
の線は揺るいでいない、