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カテゴリ:関ヶ原合戦史跡探訪記
東宝映画「関ケ原」を観てきました 司馬遼太郎原作の長編歴史小説を映画化したもので、2017年8月26日から上映されています。 ポスターにもあるように、はじめて関ケ原合戦そのものを映画化した作品ですが、やっぱり観てみて思うのは、2時間半程度で表現するにはあまりにも短すぎるなあということですね。 まず、裏で行われた情報戦や裏切り工作などはほとんど描けていないです。 本来は戦う以前に、裏での工作によって勝敗がある程度決したとも言われるだけに、そのあたりが描き切れないのは、上映時間の問題で仕方ないのでしょうね。 主役となった石田三成の岡田准一さんは好演していると思いました。ただ三成がかなり勇猛な武将のように見える熱演でしたので、神経質さやある意味「チキン」の部分は表現しきれていませんでした。でも好かったですよ。 一方、役所広司さんは全く問題なく家康を演じられていました。さすがです。平岳大さんの島左近も迫力ある熱演でした。有村架純さんは可愛らしすぎて忍びの役はちょっと無理がありましたね。 有名どころを使っているだけに、その役者の見せ場も作らなければいけないので、主題に取るべき時間が削られ、全体として合戦に至る背景や現地での陣取りなどは説明不足の感じがしました。 東出君の小早川秀秋も、脚本の関係か、迷いに迷った感じではなくちょっと不自然に思えました。実際に映画を観ていただくと、この違和感はわかってもらえると思います。 でも合戦のシーンも工夫したアングルを使うなど非常に楽しめます。 ロケ地はどこだったのかわかりませんが、大谷吉継自刃のシーンでは、実際に彼の最期の地とされる藤川台とよく似た感じの場所で撮られているので臨場感がありました。 終わってみれば2時間半とは思えないくらいスクリーンに集中できた気がします。ぜひともご鑑賞をお薦めしますよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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