アメリカの人種差別を考える映画 ブラック・クランズマン
BlacKkKlasmanわたしが一人で映画を選ぶとき、あまり考えないで表紙をみて選んじゃうところがありましたが、その点、夫と知り合ってよかったなあと思うのが、色々ちゃんと調べてから借りることなんですよね。でも、夫のせいで、普通の女子が好きそうな映画を見る機会がほとんどなくなりましたが。ま、それはともかく、この映画見ると、アメリカって嫌な国、と思ってしまいます。ブラック・クランズマンただ、当然、このような嫌な人たちに反発する人たち(いいひとたち)も存在するわけですから、自分が暮らしているところにどちらの人の割合が多いかは、白人でないわたしには結構重要だわねえと思いました。アメリカは広いですから、ま、狭い日本でも、場所によってずいぶん違うでしょうが。日本だって、昔から差別はあり、それを学校ではちょろっとしか教えず、でも、社会に出たとたんに最初の研修でそれを習い、改めて驚き・・・・なんてことがありましたからね。うちが前に住んでいた地域はほんとに白人がメインの小さな村で、学校にも1学年130~150人くらいにマイノリティは数えるほど。黒人は2~5人という感じではなかったかな。アジア人もすごく少なくて。でも、そうなるとアジア人だけでくっつく、ということはあまりなくて、でも、となりの大きな街になると白人7割くらいで、学校の様子をみると、人種ごとにグループができてそれ以外とあまり交わらない、、、と。それはそれで、どうなんだろう、と思いましたし、となると、逆にうちのハーフの子にはあの村で育ったのは正解だったのかしらなんて思ったりします。日本のニュースでも時々アメリカの白人警官が黒人を意味もなく射殺したり(そして罰も受けない)殴ったりする動画なんかが取り上げられた離しますが、ほんとにそれは頻繁に起こるようでほんとに怖いことです。さて、この映画ですが、ほんとの話を元に作られたそうで、ちょっと冗談みたいな話でもあるんです。黒人の刑事が白人になりすまして、白人至上主義のトップと会話して、とうとうそこのグループに入ってしまうんです。そこでの会話はほぼホントの話らしいんですが、なんか信じられない会話。ちょっと気分悪くなるような会話もたくさんありました。映画の最後にトランプの発言(白人至上主義者と反対派が暴力的にぶつかった事件の後の記者会見)などでたり、ほんものの白人主義者の画像も出たり(そんなことしていいんですね~)。やってることが狂いすぎてて怖いですが、うちの隣にそういう人が住んでいる可能性だって大いにあり得るんですよねえ~。そうそう、前の家の斜め裏側にいた人たちが庭でパーティをしていたとき、夫が憤慨していたのですが、大声で「人種の多様化はとんでもない」というような会話だったとか。あの村で黒人が歩いているだけで、かなり目立ちました。でも、そこに住んでた黒人のひとり(娘の同級生の父親。母は白人)が、ここは前のところよりずっといい、前の村ではみんな自分を見てみないふりをしていた、しかとされまくりだった、と言ってたんです。でも、彼にとってはかなりあの村でも住みにくかったと思います。これからアメリカに留学するひと、または別の理由でもアメリカに住むヒトにはお勧めの映画です。いい人もいますよ。でも、こういう人も存在することを知って、気を付けて暮す必要はあると思いました。ま、トランプの後ろで嬉しそうにしているサポーターを見たらあのひとたちは、全員マイノリティがキライなのがよーくわかりますけどね~。