相変わらず、樺太とかカムチャツカ半島とかの情報を貪っているCAPTAINです(苦笑)
でもって、今日は、千島列島の話。千島といえばいわゆる北方領土問題がクローズアップされがちですけれども、そもそもどうして、択捉島と得撫島との間に境界線を敷こうとするのだろう? というのが、ちょっと気になってました。「北方領土は日本固有の領土」云々とは言うけれど、そもそも固有の領土だからその国が治めなければならないなんて理屈はない訳だし、更にもとをたどれば、北方領土はアイヌの領土だったりするし。
個人的には、サンフランシスコ講和条約(1952年)に署名していないソ連→ロシアが北方領土はもちろんのこと千島列島北部や南樺太を実効支配しているのは、やっぱりおかしいと思います。同条約では日本も千島(この場合の千島は、日本がどのように解釈しようとも、国際的には国後島以北としかみなされないでしょう)と南樺太の領有権放棄をうたっていますけど、少なくともソ連→ロシアに占領される覚えはないはず。
ついでに言えば、ソ連→ロシアの実効支配は、日本の戦後処理において、(1)日本から暴力や侵略で奪った土地を取り上げる、(2)戦勝国は日本に対して領土拡大はしない、ことを定めたカイロ宣言(1943年)にも反した行為です。いや、逆に、カイロ宣言を踏みにじったソ連→ロシアの行為を糺す意味でも、日露戦争後のポーツマス条約(1905年)にてロシア帝国から獲得した南樺太は難しいにしても、同じくロシア帝国と平和裏に取り交わした千島・樺太交換条約(1875年)によって日本領土となった千島列島全島の返還を叫んでもいいんじゃないかと思うのですが、いかがでしょう?
実はこの種の主張を繰り返してきたのが、なんと、日本共産党だったりします。左翼政党といえば売国的なイメージで語られがちですが、なかなか頼もしいことを言いますね(笑)
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