5756483 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

CAPTAINの航海日記

CAPTAINの航海日記

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

クリニックの過当競… New! 七詩さん

みすまだかお とは… 目玉おやじさん

ワイルドキャットの… f4ffmさん
私の故郷は 「ふく… おばかんのさん
SALT OF THE EARTH slash555さん
「きのうの常識はき… santaro-さん
☆Pure mind☆ ☆pure mind☆さん
新時事爺 楽天_幽さん

Freepage List

Headline News

Calendar

Category

Profile

CAPTAIN

CAPTAIN

Comments

CAPTAIN@ Re[1]:なんか、腰が重い(05/21) >七詩さんへ アドバイス、ありがとうご…
七詩@ Re:なんか、腰が重い(05/21) 体重の負担等で関節の軟骨がすりへってい…
CAPTAIN@ Re[1]:調べましたねぇー(05/19) >lavien10さんへ いや~暇人なもので(…
lavien10@ Re:調べましたねぇー 東京が一番地方みたいな駅名が多く繋がっ…
CAPTAIN@ Re[3]:福島県、2040年の県立高校(執筆予告)(05/08) >情報提供さんへ この話題、当ブログで…
2011.01.27
XML
テーマ:たわごと(26629)
カテゴリ:企画モノ
一日置いて、卸売業ネタ再開です(笑)
一昨日の日記で公表した資料を見て、富山、石川、福井の北陸三県の販売力係数が高いことが、妙に気になっていました。
もしかしたらこの地域の状況を調べていくことによって福島県にも応用できるものがあるのではないかと思い、比較を試みてみた次第です。

まず、資料3をご覧ください。一昨日の資料1から福島県と北陸三県との数値を抜粋したものですが、販売力係数にかなりの差があることがわかります。石川県など、福島県の半分ほどの人口しか有していないのに、卸売業の年間商品販売額自体が福島県より多いのです。正直、驚かされます。
県全体ではこのような状況になっているのを頭に入れた上で、それぞれの県の主要都市についての数値も、資料3の下部にまとめてみました。やはり金沢市の数値が突出していますが、福島県も郡山市が結構健闘しており、係数上は富山市を上回っているのが目を引きます。
とかく「多極分散」と呼ばれがちな福島県ですが、卸売業の集積状況に関しては郡山市一極集中の様相を呈しているのが見てとれます。全国各地の数値を確認してみないことには確定的なことは言えませんが、各県の県庁所在地ないしは経済県都は、都市規模の大小に関わらず1.00前後の販売力係数をマークできる存在なのかもしれません。
ところが、県全体の数値を見ると、先に述べたように福島県と北陸三県との差は大きく開いています。その原因の一つとして、福島県全体における郡山市の人口の占める割合の少なさが挙げられるのではないかと思われます。一応、表中に「県内人口占有率」の項目を設けてみたのですが、北陸三県の県庁所在地=経済県都がいずれも30~40%の人口占有率を有しているのに対して、郡山市はわずか16.2%にとどまっています。
となると、郡山市の人口を意図的に増加させることが、ひいては福島県全体の卸売業を発展させる引き金になるのかもしれません。その点では、福島市から郡山市への人口移動促進策としての県庁移転は、有効な手段となり得る可能性があります。資料4として福島市から郡山市に人口が10万人移動した場合における卸売業年間商品販売額のシュミレーションを掲載してみました。かなり強引な設定ですが、両都市の販売力係数が同値のまま人口移動が行われたと仮定した場合、卸売業年間商品販売額は1,500億円ほど上昇する計算となります。

再び資料3に戻ります。
ここに掲載した各県の主要都市は、人口順ではなく、卸売業年間商品販売額の多い順にピックアップしています。福島県および富山県については上位の市についてはほぼ一致した傾向を示していますが、石川県は七尾市よりも加賀市の方が、福井県は越前市や敦賀市よりも坂井市の方が、それぞれ人口が多いことを付記しておきます。七尾市は能登地方、敦賀市は嶺南地方の中心都市であることを考えると、卸売業年間商品販売額及び販売力係数は人口よりも拠点性の高さに影響されるという現実は、県内の各地域という狭い範囲においても同じことが言えるのでしょう。
ところが例外はあるようで、富山県の主要都市の数値を見ると、県西部の中心都市である高岡市よりも射水市の方が販売力係数が高いのが目を引きます。射水市と言ってもどんな場所だかピンとこない方も少なくないと思いますが、位置的には富山市と高岡市との中間、新湊市他5市町村が2005年に合併して発足した新しい市です。
こうして見ると、北陸地方には白山市、越前市、あと先ほどちょっと触れた坂井市など、聞きなれない市の名前が目立ちますね。平成の大合併以前の自治体名で言うと、白山市は松任・鶴来、越前市は武生、坂井市は丸岡・三国といった地域にあたります。まぁ、向こうの方から見れば福島県南相馬市だってどんな場所だか想像もつかないでしょうから、おあいこだとは思いますが(笑)
話を射水市に戻すと、ここの販売力係数が高い要因は、市内にある北陸自動車道小杉IC付近に大規模な流通卸商団地が造成されていることと無縁ではなかろうかと推察されます。資料5として業種別の卸売業年間商品販売額を掲載しますが、特に食料品関係に強みを発揮しているようです。こういった施設の有無が販売力係数にも大きな影響を与え得るというケースが、小規模な自治体では特に見受けられます。余談ですが、東北地方の全自治体で販売力係数が最も高いのは、実は仙台市ではなく岩手県紫波郡矢巾町だったりします。この町もまた、流通卸商団地を町内に有しています。
あと、福井市の販売力係数が郡山市や富山市よりも高いのもまた個人的には気になっていたのですが、資料5で確認すると、繊維・衣服等卸売業の比率が高いのが目立ちます。なお、金沢市でも同様の傾向が見られます。
原因を調べて見ると、どうやら、加賀友禅や越前羽二重といった地域に根差した伝統工芸の発達と、関わりが深いようです。一昨日の日記にも書いたように卸売業の発達度合いは工業のそれとはリンクしませんが、伝統工芸に関してはどうもそうではないようです。なお、石川県は織機の生産も盛んな地域であり、従って、機械器具卸売業の販売力係数も高くなっています。
この現実を知ってから改めて福島県を眺めると、明治時代に養蚕の盛んな地域であったはずの福島市周辺にどうして繊維・衣服等卸売業が発展しなかったのだろうかと、首をかしげてしまう次第です。福島県民は「商売下手」なんですかねぇ…

販売力係数資料 卸売 2011.1.26_03.jpg
販売力係数資料 卸売 2011.1.26_04.jpg





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2011.01.28 00:02:44
コメント(2) | コメントを書く
[企画モノ] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.