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テーマ:たわごと(26628)
カテゴリ:東日本大震災
今日、菅首相が、福島県庁と田村市内の避難所を来訪した。
避難者から掴みかからんぐらいの勢いで詰問に遭いタジタジになる首相。過去の災害では決して見られなかった光景だと思う。つまりそれだけ、原発事故に対する避難者のフラストレーションが爆発寸前だという証左だろう。 ここでちょっとした懸念があったのだが、首相に限らず、政府の要人や東京電力の幹部が避難所を訪れた際に、まさか避難者に襲撃されるという惨劇を招かないだろうか。そのような事態だけは避けなければならない。避難者の気持ちは痛いほどわかるが、彼らを犯罪者にしてはならない。そのためにも、首相をはじめ政府や東京電力には事故収束に向けて全力で取り組んで欲しいし、またこれらと被災者とを仲立ちする存在として、県や市町村には今一度の踏ん張りを望む次第である。 原発事故が長期化したせいもあるが、福島県民の言動は、日を追うごとに常軌を逸しているように感じる。怒りを誰かにぶつけなければやっていられないという雰囲気だ。 この感情をいかにして氷解させるかが今後の政策的課題になりそうな気配だが、今日はその点で、喜ばしいニュースもあった。 放射線量は落ち着いているのに風評被害の影響で観光客数が大幅に落ち込んでいる会津若松市を、お隣栃木県の那須町立黒田原中学校の生徒が遠足で訪れたという出来事だ。なんでも、生徒自身が中心となって、この遠足を企画したとのこと。大人のお仕着せではなく生徒が自主的に会津若松を選んでくれたのが、何より嬉しい。 上手く言えないけれど、原発事故や風評被害でダメージを受けている福島県民が欲しているメッセージは、「助けなければならない」という義務的な使命感よりも、「助けたい」という相手を思いやる純粋な気持ちなのだろうと思う。恐らく政府や東京電力は「助けなければならない」という雰囲気が濃厚に漂っているからこそ、避難者をはじめとした県民の支持をなかなか得られないのではなかろうか。 もっと問題は、県知事だ。彼からは「助けなければならない」という雰囲気すら伺えず、ひたすら「助けてくれ~」と自らSOSを発している始末。そんな人物を、誰が頼りにするのだろうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.04.21 21:12:46
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