|
カテゴリ:東日本大震災
午前中に銀行で所用を済ませて帰宅した直後、雨が降ってきた。
時間が経つごとに雨は激しくなる一方。そのうち雷まで鳴り出した。ピカピカゴロゴロ。雷鳴が地震の音と似ているような気がする。久々に間近で聞く雷鳴に、少々ビクビクしながら過ごす。3月11日の震災以降、電車の通過音やら屋内で子供が騒ぐ音やらに敏感になっているだけに、成人してから初めて、雷鳴を「怖い」と思った。「地震雷火事親父」とはよく言ったものだ。 正午前に雷は止み、晴れ間がのぞいて来た。これで一安心… かと思いきや、今度は風が強まってきた。近所に生えている樹木が揺れ、自宅の窓ガラスが音を立てる。揺れこそ感じないが、ある種の「臨場感」はある。 今日の私は、子供達の通う学校の下校時の通学路で、見守り隊の担当となっていた。2時過ぎに下校するということなので、少々厚着して外へ出る。 震災によって破損した瓦屋根にかぶせられていたブルーシートが、強風に揺られている。今にも吹き飛ばされそうな家もある。その補修のために屋根に登って作業している人もいる。改めて見ると、震災から1ヶ月半も経つのに本格的な修理に至らない家が多いことに驚かされる。破損家屋があまりにも多いために修理業者が多忙を極めていることや福島県内には瓦を製造するメーカーがなく瓦自体が不足していることが、主な原因だという。 そんな寒々しい風景をよそに、住宅地の外れに広がる桃畑では、その名の通り桃色の花が咲き誇っていた。今日はこんな天候だけど春は着実に訪れているのだと実感するが、福島第一原発の事故により飛散した放射性物質の影響が果たしてどこまで及んでいるのか、栽培してみないとわからないというのが実情のようだ。 それでも出荷できる可能性があるのならば、農作業は継続しなければならない。摘花に精を出す農家の方を、何人か見かけた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.04.25 17:33:01
コメント(0) | コメントを書く
[東日本大震災] カテゴリの最新記事
|