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テーマ:福島第一原発事故(374)
カテゴリ:東日本大震災
先週「ビッグコミックスピリッツ」で発表された「美味しんぼ」、こんな表現が出ていたんですって!? 呆れてものが言えませんね。まったく…
言いたいことは山ほどありますが、とりあえず二点ほど。 まず一つは、福島大学キャンパス内の0.43μSv/hという数値。仮に年間通じてこの数値が継続したとしても、約3.8mSv/yにしかならないんですよね。世界各地にはこの値よりも「自然」放射線量が高い地域があるし、これらの地域でガンなどの疾病が有意に増加しているという調査報告も今のところなされていません(あるいはなされているかもしれませんが、主流の意見ではありません)。が、画像を見る限りでは、その程度の数値でも「この線量に学生たちはさらされているのか=危険」という方向に持って行こうという雰囲気。これ、学生に同情しているように見えて、取りようによっては福島大学へのネガキャンというか「こんな放射線量の高い大学に入学するな!」と主張しているようにも聞こえます。 もう一つは、福島大学共生理工システム学類の(准)教授とおぼしき人物が語った「新・福島市」構想。いくら福島市の放射線量が他地域と比較して高めとは言え、ここまで踏み込むのはいかがなものかと(苦笑) 先述したように福島大学の構内で約3.8mSv/yであり、健康被害の危険性も皆無と言っていいでしょう。実際多くの市民が普通に生活しているのに、それを放棄して移住というのは逆に、移住に伴うストレスなどのリスクが大きいのではないでしょうか? 福島第一原発近辺など事故後2年半以上を経過してもなお10μSv/h(=87.6mSv/y)を超える地域(参考)は移住やむなしかもしれませんが、同じ基準を福島市に当てはめるのはおかしいと考えます。 それにしても「美味しんぼ」というタイトルの「食」を扱う作品なのに、この部分だけを抜き取ると、いったい何の漫画だかわからなくなりますね。風評を変に煽らず、もっと科学的に「福島の真実」に迫って欲しいと、切に願います。 【中古】コンビニコミック 美味しんぼ 激戦 究極VS至高編 / 雁屋哲【画】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.10.20 19:01:09
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