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カテゴリ:アニメ
昨日だけれど、松本零士の訃報にも触れておこう。死亡記事では、専らSFの人という論調だったけれど・・・
確かに、「宇宙戦艦ヤマト」や「銀河鉄道999」でSFアニメブームを巻き起こしたのが人気のピーク。勿論、そこらも嫌いじゃない。今となってはアナクロな「ヤマト」はともかく、「999」の特に劇場版は名作だと思う。ゴダイゴのテーマは些か軽めだったけど、青木望による劇伴、そして城達也のナレーションが耳に残っている。 でも、個人的には松本といえば、宇宙以上に四畳半なのだ。「男おいどん」は繰り返し読んだもの。ラーメンライスというメニューに興味を持ち、僕もパンツにキノコを生やしてみたいものだなどとも思った、さすがに実行はしなかったけども。初めての一人暮らしの際に、敢えて風呂なし四畳半に住むことを選択したのも「おいどん」の影響だったかも知れない。面白うて、やがて悲しき、あの松本漫画の独特のペーソス感は、宇宙空間に題材を移しても健在だった。 SFでも、「999」のようなファンタジー、男の生き様を描いた「キャプテン・ハーロック」といった作品が、松本の真骨頂であったろう。だから、割と晩年に、「ヤマト」の著作権を巡って訴訟沙汰になったことは些か意外だった。あれは、あくまでプロデューサーの西崎某の世界であって、松本の持ち味とは言い難く、著作権に固執する必要はなかろうと思えたのだけど。 訃報に際して使用されていた画像で、愛猫と一緒に写る松本の姿もあった。その猫が、どこにでもいるキジトラの猫で、うちの猫にも似ていたんだな。松本もよく漫画で描いていたミーメとかみーちゃんも、決して、お高そうな外来種ではないところも、あの人らしかったのではないか。亡くなったと言っても、まさに、星になって銀河の彼方へ旅立っていったかのように思えるのは、これも松本ならではだろう。合掌。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年02月21日 23時58分48秒
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