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硫黄島2部作

2007年01月25日
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カテゴリ:硫黄島2部作
第79回アカデミー賞のノミネートが発表されたが、
「硫黄島2部作」では、「硫黄島からの手紙」が、
作品賞をはじめとして4部門にノミネートされてい
るが、「父親たちの星条旗」は音響と音響編集の
2つの技術部門でのノミネートのみで、ほとんど
無視という状態。
これは、おそらく作品の内容としてアメリカへの
きびしい批判と無関係ではあるまい。






最終更新日  2007年01月25日 00時01分35秒
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2007年01月24日
カテゴリ:硫黄島2部作
「父親たちの星条旗」と「硫黄島からの手紙」とは
相互補完の関係である2作品である。
前者はアメリカから見た作品であり、
後者は日本からの視点。
視点を変えることによって、1作品では見えなかった
ものが見えてくる。
硫黄島の戦いについての究明である。
つまり、これら2本は黒澤の「羅生門」の壮大なリメーク
とも言えよう。
「父親たちの星条旗」では、「実際には旗はどうだったのか」
という疑問が様々な関係者から語られ、まさに「羅生門」の
ような展開でもある。

デビュー当時、映画においてはB級スターであり、映画と
比べると格下のテレビスターとして人気が出て、その後は
イタリアへ出稼ぎ。
そのイタリアで黒澤の「用心棒」の模造品でスターになったと、
半ば揶揄されながらハリウッドに戻ったイーストウッドは、
ハリウッドのトップ監督へとのし上り、「羅生門」をベースに
完全にオリジナルな作品を完成させたということだ。











最終更新日  2007年01月24日 08時52分25秒
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2007年01月22日
カテゴリ:硫黄島2部作
「麦の穂をゆらす風」の中で裏切り者や内通者が処刑される
シーンがある。いずれも印象深いシーンである。
ただ単に処刑するのではなく、最後の言葉を言わせ、手紙
を書かせる。その手紙は遺族のもとへ届けられる。
この手紙が届けられ、遺族が受け取ったときから、新たな
物語が始まる。
かって戦場であった場所から発掘された手紙から始まった
のが「硫黄島からの手紙」である。
このシーンが冒頭にあるということは、死にゆく者が最後に
残した言葉を受け取ることの重みを描いたという意思表示で
あろう。
「麦の穂をゆらす風」では、その手紙を受け取った女性が示す
言葉は、この悲劇が更に連鎖し、それが今も続いていることを
示しているのではなかろうか。
最後の言葉を残す機会も与えられず、自決を強要される日本軍
の兵士がいかに残酷な状況であったのかが目立つ。






最終更新日  2007年01月22日 00時28分05秒
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2007年01月19日
カテゴリ:硫黄島2部作
市川崑の作品で、今一度評価すべきは、
大岡昇平の原作を映画化した「野火」では
なかろうか。1959年の大映映画。
当時は海外ロケなど夢ような話で、国内ロケ
ということが判り、興ざめであるという感想
は出るにしても、戦場の地獄めぐりを乾いた
タッチで描いたこの作品は、情緒に流れがち
な日本映画の中では極めて異色であり、孤高
の地位を確立しているのではなかろうか。
もしかしたら、クリント・イーストウッドの
「硫黄島からの手紙」に大きな影響を与えて
いるのは、この映画ではないかと思うのである。
もし、「硫黄島からの手紙」を日本人監督が
撮るならば、現役では市川崑がいるではないか。






最終更新日  2007年01月19日 00時45分12秒
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2007年01月05日
カテゴリ:硫黄島2部作
これはご本人が亡くなっているので実現は不可能
であるが、深作欣二をあげたい。
「軍旗はためく下で」のような構成でどうだろうか。
今井正監督の「あゝ声なき友」という作品がある。
かっての戦友たちの遺書をあずかって一人生還した男が、
残りの人生をかけて、全国の遺族を訪れ歩き、この訪問
を通して戦争のもたらした悲劇を描くという内容。
このような出だしで、そこから硫黄島の戦いの実態と
悲劇をあぶりだすという内容を期待できそうだ。
現存の映画監督で、これを撮るにふさわしい、あるいは、
適した人がなかなか見当たらない。
強いてあげれば、崔洋一と阪本順治であろうか。
こうして考えれば、日本映画界には戦争を体験した上で
映画作家としてそれを伝えていける人がいないし、より
若い映画作家にも、そうした意識のある人が少ないこと
が判る。






最終更新日  2007年01月05日 09時16分39秒
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2007年01月04日
カテゴリ:硫黄島2部作
「父親たちの星条旗」
「硫黄島からの手紙」
「蟻の兵隊」

この3作品を見ると多くの発見があり、これらが
あることを述べる為に補完しながら、また同じこ
とを描いていることが判る。
それは戦争という最悪の国家事業がいかにして
達成され、それに巻き込まれた国民がいかなる
目に会うかということである。
また、戦争を行う側にも、やはり一人一人の人間
が絡むことにより、そこには人の野心や欲望が
あり、それがまた人を傷つけ命を奪うことになって
いること。
この3作品は、これらのことを説得力ある描き方を
している。

硫黄島の戦いや日本軍山西省残留問題を通して、
我々は61年前の戦争について、ほとんど無知でその
総括を行っていないことを知るのである。
この3作品から思い至るのは「恥ずかしさ」である。







最終更新日  2007年01月04日 10時03分24秒
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2007年01月03日
カテゴリ:硫黄島2部作
もし、「硫黄島からの手紙」が日本人の映画作家に
よって作られたとしたら、もしも、イーストウッド
監督作品と同じ内容、同じ出来の作品を仮に坂本順治
や崔洋一が作ったとしたら、どのような評価を受ける
であろうか。(この二人の監督は、あくまで例えばと
いうことであって、他の監督でもいい)
はたして、あの総理大臣が鑑賞して「いい映画だった」
と言うであろうか。
外部からの視点であるからこそ、出来た作品とすれば、
次は我々はその視点を獲得する必要がある。
それが出来ないなら、日本は硫黄島の戦いに2度負けた
ことになるのではないか。






最終更新日  2007年01月03日 02時55分49秒
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2006年12月30日
カテゴリ:硫黄島2部作
クリント・イーストウッドが硫黄島の戦いを
アメリカ側からと日本側からの両面から描く
2作品の企画を発表したときに、日本側からの
作品は日本人監督に撮ってもらうと言っていた
と記憶している。
クリント・イーストウッド製作の日本人監督の
作品というのは非常に魅力だと感じたのであるが、
実際には、両方共イーストウッド監督作品であった。
もちろんそれは非常に素晴らしい作品であるので、
全く問題はないのであるが、イーストウッドが
監督となった経緯を知りたい。
日本人の監督が立候補したのか、
立候補した者はいなかったのか?
立候補したが、イーストウッドの意図に合わなかった
のか?
それとも、やはりイーストウッドがどうしても両作品
とも監督したくなって、現在のようになったのか。
こうしたインサイド・ストーリーを是非、知りたい
のであるが、どれからの雑誌などに掲載されている
のだろうか。

ところで、今後、日本人監督によって硫黄島の戦いを
描いた作品が生まれることがあるだろうか。
イーストウッドが、これだけの作品を撮った今、
それはかなり困難な道となることは明らかである。












最終更新日  2006年12月30日 00時06分39秒
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2006年12月26日
カテゴリ:硫黄島2部作
この映画には二匹の犬が登場する。
アメリカの犬と日本の犬である。
アメリカの犬は、負傷して日本軍の捕虜となった
若い兵士が持っていた手紙の中の故郷からの便り
の中に登場する。
日本の犬は、加瀬亮が演じる憲兵のエピソード
に登場する。
この二匹の犬の扱われ方は、あまりにも対照的で
ある。
これらのエピソードで当時の日米の状況の差が歴然
と理解できる。
これは犬のことではなく、あの当時の日本人の置か
れた状況と言えよう。
あれから60年以上を経ているが、
日本の犬、いや日本人は、どのような状況にいるで
あろうか。あの頃から何かが変わったのであろうか。







最終更新日  2006年12月26日 00時21分48秒
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2006年12月12日
カテゴリ:硫黄島2部作
私はクリント・イーストウッド監督の大ファンで
あるので、彼の作品が高く評価されたり、また、
評論が多く出ることはとてもうれしい。
「硫黄島2部作」は、まさに圧倒的な高評価で
興行成績もかなり上位にり、オスカーに最も近い
位置にあるようだ。
しかし、この2作品、そんなに賞賛一色でいいのか。

作られた英雄
強いられた自決
無抵抗の捕虜射殺
軍隊内部の統率のなさ

などに対しては苦い反応を示す人は日米共にいる
のではないか。
また、「日本からの視点」と言っても、監督は
アメリカ人。アメリカ人に日本人としての視点
を持てるのかという疑問もあるはずだ。
そうした声はどうなっているのだろうか。
観客としては賛否両論の対決という状態が面白い
のであるが、「硫黄島2部作」の場合はそうは
なっていない。

もし、中国の映画監督が日中戦争を同じような
やり方で撮って、その完成度が非常に高い場合
でもこのような賞賛の嵐になるであろうか。









最終更新日  2006年12月13日 00時56分15秒
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