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Jul 14, 2007
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カテゴリ:トルコについて♪


今日はUNESCOの講演会で友達がレクチャーするんで聴きに行きました♪
いやぁ。。泣けました涙ぽろり涙ぽろりほろりと泣けちゃいました涙ぽろり雫
彼女は、この街での唯一のトルコ人の友達なんです。

私と同じ年の彼女は、10年ほど前、ほぼ私と入れ違いに、
トルコから日本の、しかも北海道の農家に嫁いで来たのです。
彼女の家はとても貧しくて、そしてとても宗教色が強いところで、
「女の子は結婚して子供を生むんだから」という理由で学校に行かせてもらえませんでした。
彼女の二人のお姉さんも、16歳になるとすぐ知らない相手と強制的に結婚させられ、
しかし、彼女はどうしてもそれが嫌で、学校に行って勉強したかったそうです。
それで、彼女は当時の大統領にこっそり手紙を書いて送ったのです。
「私を学校に行かせてください」と!そしてそれが大統領の手元に渡ったのです!!
国家命令として彼女の家に「娘を学校に送るように」と通達がきた時、
彼女の家族は大変驚いたそうです。(すごい話だびっくり雫

そして彼女は無事大学の観光学科を卒業し、あるホテルに就職しました。
そこで旅行に来ていた日本人(現在のご主人さん)と知り合います。
長い文通の末、愛が芽生えて結婚することになった二人。
しかし、彼女の親はそれを決して許しませんでした。
イスラム教の宗教色が強い家庭は、決して娘を異教徒と結婚させません。
(反対に異教徒を嫁として迎え、回教徒に改宗させるのは抵抗ないのですが)
そんなこと許すくらいなら、この手で殺す!とも言われ血塗れになるまで殴られたそう。
でも彼女も頑固でした。ついに彼女の熱意に押され、反対していた親もあきらめ、
結婚は許されました。ただし一つだけ条件がありました。
「行くならば、何があっても二度と帰ってくるな。向こうで骨をうずめなさい。」

閉鎖的な田舎では、娘が異教徒と結婚し、離婚して帰ってきたなんてことは
もうそこで生きていけないほどの恥なのです。

そして彼女は死を覚悟で、身一つで言葉も文化も全く未知の日本という
世界の中でも最も異質な国の一つにやって来ることになりました・・・旗
しかし、そこで待ち受けていた生活は、必ずしも彼女の夢描いていたものではありませんでした。
民族と文化、宗教と言葉の壁は想像以上に彼女を打ちのめしました。
重なる苦悩と葛藤と辛酸。もちろんご主人の愛情が彼女を支えたには違いありませんが、
そうであっても彼女は一人ぼっちなのです。帰るところもなく、泣き言も言えないのです。
幾度となく死ぬことも考えていたという彼女が、その壁をどう克服したか・・・。
それが今日の講演のテーマでした。

まるでトルコ版『おしん』のモデルのような彼女ですが、
今ではすっかり日本人より日本人らしい頼もしい農家のおかみさんです。
演歌を歌い、ぬか漬けも作り、明るくパワフルに農家を切りもりしています。
そのパワーに触れる時、いつも私は勇気付けられます。
なんというか、彼女の魅力って、言葉じゃうまくいえないけど・・・。
「必死で頑張っているからじゃないかな。」って、仕事関係のある方が言ってた。
そうかもしれない。多分そうなんだろう。そのひたむきで前向きな姿勢。
彼女の目からはとにかく一生懸命に必死で生きているってのが伝わって来る。

最後に彼女はこういっていた。
『あの時親の言うことを聞いてトルコにいたら、普通に結婚して子供を生んで
今頃家でレース編みしながら噂話してただけと思う。
でも、今私は日本を知り、日本語を覚えて、そして今日こうやって講演している。
皆さんと会うこともできた。日本に来なければ、こんなこと考えられなかった。』
ユネスコ協会の皆様も、彼女の講演には大変感銘を受けたようでした。
彼女のこと、沢山色々な人に伝えたいです。
できれば自伝でも書いて欲しい気もします。

帰りに気さくな人に話しかけられて話がはずんでたら、
なんと昔の知事の奥さんでした!
政治家のご夫人というより、
普通の近所のオバサンって感じでなんかそれが良かったすウィンク






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最終更新日  Jul 14, 2007 10:11:24 PM
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