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2006/12/14
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カテゴリ:森博嗣
Vシリーズ9作目にあたる

森博嗣の「朽ちる散る落ちる」(2002)

を読み終わった。

英語タイトルの「Rot off and Drop away」は日本語タイトルと微妙に違い,日本語のほうは「ちる」を核としたほぼ同じ内容の言葉の繰り返しに「枯葉」のイメージを加えているのに対し,英語タイトルは,「腐って(朽ち落ちてでも同意),取り残される(「自分から離れる」ほうが近い)」。
また,各章タイトルは漢字を変えた「かける」で統一されているが,それぞれがうまく章の内容と合っていて驚いた。

以下,ネタバレ注意!です(笑)

今回は,練無に根来機千瑛までも加わったアクションシーンもあり(リィ・ジェンと自分との比較をして,杏奈をも思い「強さ」を考える練無もよかった),あわやへっ君の誘拐? という場面もあり,ハラハラドキドキしながら読んだのだが,よ~く考えてみると,「現在」では周防教授の傷害事件以外ほとんど何も起こらなかった(笑)

保呂草や紅子たちが再び超音波研究所に行ったのが,前の事件の1週間後ということから,時間的には,「六人の超音波科学者」(日記は→こちらから)の直後。

ちょっと横道にそれるが,「六人」と「朽ちる」との時間的接近から,間にはさまれた「捩れ屋敷の利鈍」が,時系列から外れていることがわかる。
そういえば,S&Mシリーズでも8作目の「今はもうない」(日記は→こちらから)はちょっと「ずれた」話になっていた。

プロローグに「偶然と必然」について書かれているが,もっとも大きな偶然が,練無,紫子,保呂草が紅子の家の近くのアパートに一緒に住んでいること。もっとも,これは作者による「必然」ともいえるのだが(笑)

保呂草が遊園地の観覧車で各務と藤井の依頼を受けるが,この遊園地はあの時のあの遊園地だろか?(笑)

大きな事件がなかったわりに,今回のストーリに緊張感があったのは,駒として動く4人&愛知県警の後ろに,見えない「糸(思惑)」があったからだ。
保呂草の後ろの各務&藤井苑子。紅子の後ろの小田原(&纐纈&土井)。練無の後ろの纐纈。藤井苑子の後ろの組織&徳郎。そしてCIA。

CIAといえば「宇宙船の謎」はおもしろかった。「解決」の仕方も,いかにも紅子的というか森博嗣的であったし(笑)

最大の謎であった地下の密室での死は,「落下」によるものだった。
この死は,組織との関係を考えると,英語タイトルの「Rot off and Drop away」に完全に一致しているともいえる。

一方,日本語タイトルに合っているなぁと感じたのが,土井博士の死。
「若いときに研究から得た興奮を,そして満足を……片鱗にでもよいから再会したい……だがついに,そんなものはなかった」
という「遺書」の言葉はいかにも「枯れていった」感じだ。

ところで,紫子と練無のキャッチボールで使ったグローブからへっ君のイニシャルが「S.S.」だとわかる。
なるほど……,というか知ってはいるのだけれど(笑)
また,へっ君は紅子と七夏の関係には気づいているようだった。

練無と森川君のデートもなかなかよかった。森川君,誘えばランチタイム・ショーに同伴してくれる女の子もいそうだけれど,思いつきもしないのだろうな。誘った女の子と話すネタもなさそうだし(笑)

七夏から「田中」としてしか認識されない鑑識の係員加藤君が電気系統に強いことを示し,面目躍如。なかなかよいキャラクターだ。

保呂草が苑子に「古い価値」のものとして渡した徳郎の指輪を,「新しい価値」として平気で電源を切ってしまった苑子はどのように受け止めたのだろうか?
お礼として纐纈家にある名画のどれでも持っていってくれというのは,とても気前がよいけれど……。
彼女の息子はひょっとして,そこで育てられているのだろうか?


Vシリーズ前作の「捩れ屋敷の利鈍」についての日記は,→こちらからどうぞ。

時代・場所,登場人物をフリーページの森博嗣メモ(朽ちる散る落ちる)に簡単にまとめてありますので,ごらんください。
森博嗣の他作品についての日記は,フリーページ 読了本(日本) (森博嗣)からごらんください。



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Last updated  2006/12/14 01:00:31 AM
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