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カテゴリ:鉄道
北陸には、JR西日本唯一の415系がいます。先々週金沢へ行ったさいに撮影してきましたので、本日はそちらを取り上げます。
この415系は「800番台」として区分されています。しかも、東日本と九州に在籍する正統のものとは違います。 実は、1991年に北陸本線の支線のひとつである七尾線が直流電化されたさいに用意された「改造車」なのです。117系転入で余った福知山線向けの古い113系に、特急「北近畿」(現在の『こうのとり』)で使われた485系から外された交流機器を移植させ415系化しました。 ★金沢にて,1992年撮影 完成から電化開業までは暫定的に福知山線でも使われましたが、電化開業当初は薄い青と薄いピンクを組み合わせた3両一体のデザインで、急行「能登路」にも使われました。 2000年代に入って、「経費節減」の名のもと車両塗装の単色化が推し進められ、415系800番台も「あかね色」一色に塗られています。輪島塗の漆をイメージしたもので、正統の車両の国鉄時代の塗装である「ローズピンク」とは色調が異なります。
★東金沢にて まずは「国宝長谷川等伯号」。七尾市出身の日本画家・長谷川等伯の描いた絵がラッピングされています。ラッピングは窓の部分にも及びますが、特殊フイルムを使用しているため車内から風景が見えなくなることはありません。
★森本にて その、長谷川等伯をイメージしたマスコットが描かれた「七尾とうはくん号」。 ★東金沢にて 撮影アングルの都合上分かりにくいかも知れませんが、和倉温泉のマスコットが描かれた「和倉温泉わくたま号」もやってきました。 ★東金沢にて 最後は羽咋市の「UFOのまち羽咋号」です。このように、地域とタイアップしたラッピングで見る者と乗る者を楽しませている七尾線の415系ですが、種車が種車だけに、それでも見た目の古臭さは拭い去れません。現時点では521系など新型車両導入の話はありませんが、将来的には置き換え対象となる可能性もありえます。これも、いまのうちにしっかり記録しておきたいですね。
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最終更新日
2015/02/19 10:39:22 PM
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