1892935 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

つまずく石も縁の端くれ

つまずく石も縁の端くれ

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2009年02月04日
XML
カテゴリ:映画
チェ39歳別れの手紙.jpg

前編「28歳の革命」同様、チェの視線で淡々と
物語は進む。
しかし、大きな違いは、輝かしい栄光ではなく、
悲惨なラストが待っていることを、誰もが知って
いることだ。

映像の雰囲気も全く異なり、ひたすらボリビアの
ジャングルを彷徨するチェらのゲリラ隊が延々と
描かれる。

住民の賛同も得られず、裏切られ、部隊からの
脱走者からも情報が漏れる。

「今さら学習は必要ない。ただ坂道を転げ落ちて
いくだけだ」と言うゲリラ部隊の兵士。

喘息の発作に苦しみながら、乗っていた馬に
いらだちをぶつけるチェ。

重苦しい場面が延々と続く。ラスト近くの
ボリビア軍のゲリラ包囲網のシーンは圧巻。
どうあがいてもゲリラの勝利はないことが
一目瞭然。

ラストの処刑の場面。いきなりチェの視線に
映像は切り替わる。前編、後編を通じて一貫して、
チェに寄り添い、背景の説明を省いた映画に
ふさわしい。
エンドロールもまったく無音なのがもの哀しい。

29歳の革命では、今ひとつだと感じたデル・
トロの演技も、今回の後編では、チェ・ゲバラ
その人にしか思えない迫真の演技。

キューバで得た権力を投げ捨ててまで、つらい
ゲリラ戦に赴くチェの生きざまを目の当たりに
して、彼の人気の秘密が理解できた。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2009年02月04日 19時15分18秒
コメント(6) | コメントを書く
[映画] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
別の画像を表示
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、こちらをご確認ください。


28歳みました   響の言葉 さん
滑り込みセーフで28歳革命をみてきました。
39歳をみるのはちょっと辛いですが・・・
こんなにカッコイイ人は今どこにもいないような気がします。
20世紀少年、マンマミーア、楽しみな映画が目白押しです。


(2009年02月04日 21時40分20秒)

ラストシーン   さちえ さん
今年に入ってから見る映画がどれも重たいテーマの物ばかりなのですが、ラストシーンがすべてを語る!ということを嫌ってほど思い知らされてます。
「28歳」のラストも途中で切った割りにはよく出来ていましたし、
「39歳」も余韻が残るいい終わり方でした。
処刑シーンはいきなりチェの目線になるのですごく怖かったです。
耳鳴りの音まで再現してましたよね。
今でも耳に残っています。 (2009年02月05日 02時12分28秒)

響の言葉さん   一村雨 さん
28歳と39歳ではいろんな点で全く対称的な映画です。
でも、一貫してチェの視点でドキュメンタリーのように
映画が進んでいくところは一緒ですね。
マンマミーアも楽しみですね。

(2009年02月05日 05時09分32秒)

さちえさん   一村雨 さん
処刑シーンのあの音はチェの耳鳴りの音だったのですね。
気づきませんでした。
撃たれて死ぬのは痛いだろうなと想像しながら
見ていたので、本当に恐かったです。 (2009年02月05日 05時12分02秒)

30年前はまだ未確認情報でした   遊行七恵 さん
こんにちは
わたしが小学生の頃、ゲバラの死は確実なものでしたが、どのように処刑されたか・遺体の在り処はどこだったかは伏せられたままでした。
革命児サパタ、アラビアのロレンス、ゲバラ
彼らは「いつか必ず帰ってくる」と信じていた人々もいたそうです。
わたしはゲバラとキャパが「20世紀のいい男」の双璧だと思っています。 (2009年02月05日 12時51分44秒)

遊行七恵さん   一村雨 さん
私は高校生の頃まで、ゲバラ=テロリストという
感覚だったもので、これほどイメージが変った
人もいなかったのです。
本当にいい男ですね。 (2009年02月06日 04時53分43秒)


© Rakuten Group, Inc.