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森田理論学習のすすめ

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2017.07.09
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カテゴリ:行動のポイント
結婚している男性で家事のすべてを妻に任せている人がいる。
料理、洗濯、部屋の掃除、後片付け、整理整頓、ペットの世話、観葉植物の手入れまでほとんど妻に任せている。
自分のやることは、配偶者の不十分なところを見つけては文句を言うばかりである。
こういう男性は、妻が泊まりがけの旅行に行った時など、途端に右往左往する
例えば全自動式の洗濯機の使い方がわからない。どれぐらい洗剤を使ったらよいのかもわからない。
料理などは作る気にもならず、外食したり、総菜を買ってきて済ます。

こうした男性を作るのは小さい頃から家庭の中で家事の分担をさせてこなかった親にも責任がある。
最近では料理をしてみたいという子供に対して、 「あなたはそんなことはしなくてもいい。勉強だけを頑張りなさい」という親もいるという。
このような育て方をしていると、家事・育児に対しては、配偶者に全面的に依存してしまう。
神経症の発症という面から見れば、とても危険なことである。
それは神経症からの回復という過程の中で、日常茶飯事をきちんと取り戻すということを重視していることからもよくわかることだ。

では、子どもに対してどのように家事の分担を考えていったらいいのか
まず幼児期には、自分の身の回りの事は自分でやれるようにすることが大切だ。
小さな子供なら、毎日でも着替えや脱いだものをきちんと畳む事。
出かけるときには自分で上着を着て靴を履く事。
自分のことを自分でできる子供は、どんなことでも「自分の意思できちんとやる習慣」は知らず知らずのうちに身についてくる
自分のことは自分で出来るようになったら次は家事の手伝いをさせる。
例えば箸を並べる、料理を運んで並べる。食べ終わったものキッチンまで運ぶ。
簡単なことから始める。そしてゆくゆくは食べ終わった食器を洗うなど、子どもの年齢と能力に合わせて、手伝わせる家事をステップアップしていくとよいでしょう。
家事をするということは、決して楽しいものではありません。でも、どんなに嫌なものでも、やらなくてはいけないのか家事というものです。それに手をつけることで、子どもの中に「なんとか早く終わらせよう」という気持ちが芽生えてくればしめたものです。子供なりにいろいろ工夫して、素早く終わらせるための工夫をするようになります。
料理ほど、多くの「なるほど」と出会える機会はありません。料理には、何を作るか。そのための材料の調達。料理の手順。下ごしらえ、味付け、盛り付けなど様々な要素が組み合わされます。毎日の食事を準備するということは、とても大変なことです。それだけに、料理に挑戦することは様々な能力を身につけることになります。それを子供と一緒になって取り組むことは、子供を教育する上においてはとても有効なことだと思います。
家の中で全員が役割分担を持ち、協力し合うことで家庭は円滑に運営することもできます。
そういう子供が大人になった時、不安や恐怖、不快感などに一時的にとらわれるようなことがあっても、それらを抱えたまま家事や育児に組めるような人間になるのではないでしょうか。そういう意味では神経症に陥る人は、小さい頃から家庭の中で役割分担を持ったこともなく、甘やかされて育てられてきたということかもしれません。
(男の子を伸ばす母親はここが違う 松永暢史 扶桑社文庫参照)





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Last updated  2017.07.09 06:30:04
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