カテゴリ:森田理論学習の進め方
神経質性格者は、森田理論学習に取り組むことで人生観が確立できます。
その際、生活の発見会という自助組織に属して相互学習することが最も効果が上がると思います。 自己流が悪いというわけではありませんが、ものにするまでに途方もない時間がかかります。 仲間の援助がないと、途中で投げ出してしまうことにもなりかねません。 また理解不能に陥ることもあります。 さらに誤った理解をしてしまうこともあります。 確実に人生観を確立するためには、今ある資源を活用する方が効率的です。 「守離破」という言葉があります。 武道に取り組むときは、まず先生の型や考え方をそのまま真似る。 完全コピー出来たら、自分の個性やスタイルに合ったものを模索する。 最終的には師匠から独立して、自分独自の型を作り上げていく。 森田理論学習もこの段階を確実に踏んでいきたいものです。 ここでまず大事なことは、素直に学ぶという姿勢です。 納得できないと思っても、反発しないで先生や先輩達の指導に従うことです。 「守」を無視すると型なしになってしまいます。 型なしのままだと、次の展開が開けてくることは難しいです。 集談会の仲間の中には、森田理論を深耕し、生活に応用している人がいますので、そういう人から謙虚な気持ちで学ぶことです。 私は森田理論を自分のものにするのに15年くらいの長い期間がかかりました。 その経験を振り返ってみると、独りよがりのつまみ食い的な学習をしていたと思います。最初は森田理論の基礎的な学習は大切です。 でもそれだけでは不十分なのではないかと思っています。 基礎的学習が終わったら、引き続いて森田理論の全体像を俯瞰する学習が大事になると思っております。 一本一本の木を詳しく見ていく学習と、森全体を俯瞰する学習をセットで学ぶということです。私は森全体を見る学習を森田理論の応用編と呼んでいます。 この両方の学習に実践編を加えて3年くらいかけて取り組むことをお勧めしています。 具体的には「森田理論学習の要点」の内容を理解するところから始まります。 要点には、神経症の成り立ち、神経質の性格特徴、感情の法則、欲望と不安、行動の原則、「あるがまま」と「純な心」、森田療法の人間観、治るとはどういうことか、「まとめ」のしかたという9つの単元があります。 この冊子は、学習のポイントがコンパクトによくまとまっています。 内容もとても分かりやすい。安価です。 私が参加している集談会では、初参加の人に必ず紹介しています。 この冊子で森田理論に興味が持てればしめたものです。 後は相互学習で肉付けしていけば十分です。 できれば集談会に1年くらい継続して参加することをお勧めします。 集談会は全国に100くらいありますが、最近コロナの影響で参加者が減少しています。近くの集談会が一番良いのですが、必ずしもそうとはいえない状況です。 目安としては常時6名から7名以上の参加者がいるところをお勧めしたいです。 発見会本部に問い合わせればわかります。 会員なれば、最近はネットを介した全国組織のオンライン集談会も多くなっています。パソコンやスマートフォンで簡単に参加できます。 これは現在ZOOMを活用しています。 全国の学習仲間と家に居ながら一瞬でつながるというのは驚きです。 食わず嫌いの一品になってはもったいないというのが私の実感です。 森田理論学習の応用編は、このブログや「森田理論学習のすすめ方」というホームページで紹介しています。 興味のある方はぜひ参考にしてみてください。 森田理論を仲間とともに学習し、全国の神経質仲間と交流を深め、ともに大きく成長していきましょうというのが私からの提案です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.12.14 06:40:10
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