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森田理論学習のすすめ

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2023.01.17
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村上和雄氏のお話です。

大乗仏教の経典である「般若心経」に中に「色即是空」という言葉があります。
「色」とは、宇宙にあるすべての形ある物質や現象のことで、「空」とは、実体がなく空虚であるということ。
つまり「色即是空」とは、この世にあるあらゆる物質や現象は決して永遠不滅のものではなくて、常に変化していくものであるということをいっているのです。
逆に見ると、この宇宙にあるすべての物質や現象は目に見えないエネルギーを持っていて、このエネルギーが時々刻々と形を変えて様々な物質や現象となって生み出されているとも考えられます。
(君のやる気スイッチをONにする遺伝子の話 村上和雄 致知出版 69ページ)

この世に存在しているものは常に変化している。
片意地をはり、自我を押し通そうとしていると、変化の波に飲み込まれてしまう。それは川の流れに抵抗して川上に向かって泳いでいるようなものだ。
川の流れにベクトルを合わせて、川下に泳いでいけば、体力の消耗を防ぐことができる。自分の意志をしっかり持つことも大切であるが、行動は周囲の変化に合わせて生きていくことが好ましい。
不快な感情も時間の経過とともに変化していくのだから、いちいち不快な感情を取り除いてから、次のことをするというやり方ではなく、不快な感情を抱えて、後ろ髪を引かれるままに、次の課題に向かっていくというやり方をとりましょうということです。
そうすれば不快な感情はしだいに薄まり、最後には無くなってしまう。

森田先生は臨済録を引用して、次のように説明されている。
心は万境に随って転ず、転ずる処、実に能く幽なり。
流れに随って性を認得すれば無喜無憂なり。


とらわれのない心のままであるならば、万境にしがって、心は刻々に流転してとどまるところがない。
その流転していくありさまは、まことに不思議なくらいである。
その流転していくままの姿が心の本来性であることを認得するならば、喜びも悲しみも超越することができる。

これを感情の法則にまとめておられます。
・感情は、そのままに放任し、またはその自然発動のままに従えば、その経過は山形の曲線をなし、ひと昇りひと降りして、ついに消失するものである。

・感情は、人間の内なる自然現象のひとつであって、意志によってコントロールできるものではありません。

私たちは変化する感情と一体になって、その時々の感情と素直に向き合っていくしか他に方法がないということではないでしょうか。
時々の変化に素早く対応できるようになった人は、大きな能力を身につけたということになります。





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Last updated  2023.01.17 06:20:08
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