カテゴリ:森田理論学習の進め方
「料理の達人」「経営の達人」などという言葉があります。
この人たちは、料理や経営の分野で卓越した理論を身に着けています。 しかし理論を身に着けているだけでは達人とは言いません。 料理の達人は、実際に人を感動させるような料理を作ることができます。 経営の達人は、瀕死の企業の再生を成し遂げることができます。 誰もができないようなことを平然と成し遂げてしまいます。 達人と言われる人は、畏敬の念を抱かせるような人です。 「森田の達人」と呼べる人が存在するとすれば、森田理論をより深く深耕していると同時に、仕事や生活の中で縦横無尽に応用・活用している人だろうと思います。 さらに気づきや発見、アイデア、夢や希望がどんどん膨らんでいて常に前向きです。 集談会には、あの人のようになれたら人生は楽しくなるだろうなという気持ちにさせる人がいます。 私は真摯に森田道を究めている人を、畏敬の念を込めて「森田の達人」と呼ばしていただきたいと思います。そういう人の特徴をまとめてみました。 1、凡事徹底を貫いている。物そのものになりきることができる。 2、心身ともに健康で規則正しい生活を続けている。 3、不安取り扱い方を心得ている。不安を一つに絞ることがない。 いくつもの不安を同時並行的に抱えている。 状況に応じて気になる不安が次々に変化している。 時と場合に応じた切り替えが上手である。 現実的な不安と神経症的な不安の見極めができている。 そして2つの対応方法が的確である。 4、神経症的不安は欲望の裏返しということがよく分かっている。 不安と格闘するのではなく、生の欲望の発揮にエネルギーを投入することが大事だということがよく分かっている。活動的である。工夫や発見、アイデアがどんどん湧きあがっている。 そして不安が持っている役割についてもよく分かっている。 欲望の暴走を制御するために不安を活用している。 5、観念で現実や事実を否定することがない。 事実や現状から物事を発想している。事実が主で、観念が従となっている。 エネルギーの無駄遣いがない。そのエネルギーを課題や目標に投入している。 感じから出発して、理知で調整するという基本がしっかりしている。 「かくあるべし」の弊害がよく分かっている。 変化への対応力がある。純な心(素直な心)を活用している。 両面観、バランス・調和を意識している。 人間関係では不即不離を応用している。 傾聴、共感、受容、許容力が鍛えられている。包容力がある。 6、生きとし生けるものにはすべて存在価値があると考えている。 すべての生き物は命ある限り生き尽くすことが大事だということがよく分かっている。 己、他人、物、時間、お金もその存在価値を最大限に活かす方法を考えている。 適材適所に人や物を配置することを心がけている。 森田でいう「物の性を尽くす」ことを心がけている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.09.27 08:07:59
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