カテゴリ:感情の法則
森田先生曰く。
疑問と不安は絶えず出没して一つ一つこれを解決して、しかる後初めて安心するということはできない。 すぐに解決できないようなとき、疑問は疑問としてこれが解決する時節を待つしかない。 すぐに衝動的な行動をしてはならない。態度を保留にすることが大事である。 不安は不安のままにいつまでも執着していられるものではない。 強迫観念も、無理にただ一つのことを解決しようとして、もがかずに、素直に境遇に柔順でありさえすれば、苦しい不安でも、水の上の泡のように、水の流れの早いほど早く消えて、跡をとどめぬようになるものである。 (森田全集 第5巻 764ページ) 私たちは不快な感情が湧き上がったとき、すぐに解決してすっきりしようとします。 例えば、赤ちゃんが夜泣きをしてうるさくて眠れない。 こういう場合、叱りつけたり、菓子を与えて機嫌をとるなどの軽率な行動をとってしまうことがあります。 どうしてよいか分からないようなときは、「うるさいな」という純な心はそのままにして、態度を保留にすることがベストの選択になります。 どうしたものかと、赤ちゃんを観察し、なすべきことを手掛けていると、いつとはなしに赤ちゃんは泣きやんでくる。 すぐに解決策が見当たらないようなときには、その不快な感情をそのままにして、時間の経過にまかせることがよい結果をもたらします。 これができようになった人は、この手の不安に対して処理能力を獲得したことになります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.03.23 06:34:49
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