元旦に起きた能登半島地震は、現地は震度7で神戸も震度1程度でユラ~リと揺れて不気味であった。
その後余震が今でも続いていて、地震学者も悩むほどの現象であるようだ。
政府の対応は責任者(政府対策本部?)不在で心もとないが、自衛隊や現場の職員の頑張りでかろうじて復旧、復興に進みだしているようだ。
阪神淡路大震災の震度6弱を体験した者として、能登半島地震対策の問題点やアイデアを以下のとおりメモしてみます。
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■地盤が4メートルも隆起した場所がある。
■起震1分後に1~2メートルほどの津波が押し寄せた場所もあったようだ。
■正月休み中の地震だったので、消防、警察、役所、NHKの初動が不十分だった。
■群発地震メカニズムと気象庁見解がかみ合わないように思える。
■能登空港再開は1月25日とのこと。道路の復旧は目処がたっていない。
■高齢者、乳幼児への支援、感染症予防用資材の搬入が追い付いていない。
■停電、断水の復旧は道路が復旧した後となる。
■仮説トイレは寒いし、照明がないので、夜は使いづらい。
■避難所での災害関連死を防ぐ対策が重要、支援ルートの道路復旧が重要。
■インフラ復旧のための現地の職員、従業員が不足している。
■ガソリンスタンドが被災しているので、輪島市や珠洲市に向かう支援車には予備燃料を持参して。
■生活再生支援金:賃貸型応急住宅、災害資材廃棄の無料持ち込み、公営住宅の一時的使用など
■農林水産業への支援として漁港の復旧が必要
■奈良市はホテルに避難者を1カ月程度受け入れると表明(1月8日表明)
■兵庫県と神戸市は能登側の要請を受けて、避難所運営支援のため、14名の職員を8日に派遣した。
■ふるさと納税で1月9日で、2500人ほどのホテル避難が達成できる。
■10日に、輪島市の火災現場に専門家や支援職員が訪問して、今後の支援業務に必要なスキルについて調査したそうだ。やっと地道な動きが始まったぜ。
■支援職員は、元旦から働いているので交代要員を県外から受け入れる必要があるが、なかなか集まらないようだ。
■食・水とトイレは過酷な状況にあるわけで、簡易トイレの搬入配布が始まった。
■志賀原発の損傷に対する調査が始まり、対策の確立が望まれる。30キロ範囲のモニタリングポストのデータ復旧が必要とのこと。それらデータの(年単位の)審査が必要とのと。
■珠洲市の沿岸部では津波は5メートルまで達していた痕跡が見つかった。
■金沢の一次支援集積所から10か所の二次支援集積所に配分されるが、そのあとが滞るという状況に陥っている。
■11日、低体温症による災害関連死が出始めるとともに、事の重大さが認識されるに至った。
■12日、安否不明者が2562人との発表があったが・・・こんなものじゃあないであろう。
■12日、秋田からトイレトレーラー車が派遣されたそうです。できればもっとほしいのだが。
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「つなみ!にげて!」という警報
阪神・淡路大震災については内閣府
阪神・淡路大震災の概要がお奨めです。
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<15日追記>
■ヘリコプターやバスを利用して2次避難所へ移っています。金沢市のホテル、加賀市のホテル、全国の観光ホテルなどへ。
■1泊2日の休養のために、自衛隊がクルーズ船を借り上げ派遣して、風呂、温かい食事を提供とのこと。
■屋根補修などと称して、悪質な詐欺商法が頻発しているそうで・・・そういう非国民はどしどし逮捕されんことを。
■15日の発表によれば、死者222人のうち災害関連死は14人とのこと。輪島、珠洲の情報が不明であるので・・・実際はこんな数字ではないはずである。
■15日、通行止めは36路線で86ヵ所。道路と給水管の復旧工事は除雪が必要で難渋しているとのこと。
■輪島塗の工房が大きなダメージを受け、業界復旧も困難なほどとか、でも頑張ると言う若い人もいます。