昨日(6/27)のNHKスペシャル『パンデミック 検証“医療先進国”(後編)なぜ危機は繰り返されるのか」』を観たのだが、なかなかチャレンジングな内容であった。
2021.6.27パンデミック 激動の世界(12) 「検証“医療先進国”(後編)なぜ危機は繰り返されるのか」より
![](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/9/c35d93a695adde42e990a794dc07d81893885031.26.9.9.3.jpeg)
約90万もの病床を持ちながらコロナ用病床は数パーセント!?日本で「医療危機」「医療崩壊」が叫ばれる背景が明らかに
▼「コロナの患者は受け入れられない」…病院の本音とは?医療の歴史から見えてきた構造的課題
▼「感染が怖くて病院に行けない」…コロナ禍の“受診控え”から医療の未来を考える
▼医療費膨張・少子高齢化…課題山積の中で医療をどう守るのか
▼ワクチン接種が進む中で次なる有事に備えるために打つべき手とは
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この番組を観ながら、以下のとおりメモしたのです。
<パンデミック対応:神奈川県を舞台に>
・自治体は病床確保に努めたが、介護施設や民間医院では対応できなかった。
・世界最大の病床数を誇る日本であるが、その8割がたは器材も人員も対応できなかった。
・地域の風評被害も、コロナ対応に否定的であった
・民間医院でコロナ患者が発生すると他の医療機関が引き受けないので自院で患者を看取るしかなかった。
・日本の医療体制は、パンデミック向きにできていなかった。日本は低密度医療であった。
・日本医師会も平時からパンデミック対応を考えるようになった。
・重傷者用の病床は主にICUが担うが、そのICUを数多く持つ医院が無い。
・「地域医療構想」は実質的には病床削減会議となっていて、感染症を想定していなかった。→今後は感染症を想定した医療資源を構築する。
・国はどう考えていたのか? 行政側は民間医院を活用した有事体制をまったく準備できなかった。
・ゾーニングや陰圧器は国、県からの補助金を充当可能であり、やっと民間医院が取り組みだした。
・発症者から2週間前からの行動をもとに濃厚接触者を特定するため、電話調査するが・・・欧米ではロックダウンを行うような場面で、日本は疫学調査でクラスターを洗い出し囲い込むのです。双方では一長一短あるようです。
・神戸市では、看護大学の教員を保健所の応援に回した。
・国はIHEATを通じて応援派遣するシステムを作り運用を始めた。
ところで、神戸市の対応については、接種券の配送もわりと早かったし、予約お助け隊も上手く機能しています。(お助け隊は7月30日まで延長)
また、以下のように細やかに対応しているようです。
新型コロナウイルス感染症の健康相談に関する専用電話相談窓口を毎日24時間に拡充します
2021.06.22
『パンデミック 検証“医療先進国”(前編)なぜ保健所は追い込まれたか』