今、西加奈子さんのがん闘病記
『くもをさがす』を読んでいるところだが・・・
まあ、外国でがん治療を行うことの大変さがよく分かります。
その点で私の場合は、全摘ではあったにしろ、術後にフルマラソンに挑戦するなど、がんを軽くみるあまり怖いのは肺がんだけでおます。
ということで、私のがん闘病記のひとつ『予定どおりに退院しました』を復刻して読んでみます。
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2010.12.22
予定どおりに退院しましたより
本日、傷跡の痛みは残っているけど、ほぼ予定どおりに退院しました。
いちばん心配だった検査結果は「摘出した部位は早期癌の段階であり、転移は見られない」とのことで、不幸中の幸いのような結果に安堵しました。
・・・・これで、心置きなくリハビリ、練習に励むことができるというものです♪
ところで、手術はこんなでした。
手術室に歩いて入り、装着していたウォークマンを看護婦に渡して、ベッドに横になったのです。
さり気なく(そんなに感じた)、麻酔用のマスクを付けられて「ちょっと匂うけど呼吸してみてください」と言われて呼吸を数回繰り返していたら・・・・・
麻酔が効いたらしく、起されたのは手術の終わった約5時間後でした。
「あれ?数字を数えてくれと言われるのではなかったのか?」
全身麻酔は2回目の体験であったが、前回と様子が違っているのです。これだと、なんかだまし討ちにあったような気がしないでもない。
腹のあたりが痛いので、意識のない間に肝を抜かれたことが分かるのであるが・・・・
(胃と胆嚢を抜かれたのです)
医学の恩恵を受けていることに感謝こそすれ、だまされたなどと文句をいえる筋合いのものではない。(ま~文句言ってももう遅いけど)
徐々に回りの様子が分かってくるのだが・・・・
出入りのチューブが点滴用チューブを含めて都合6本もあり、ベッドに釘付けされたような有様である。
とくに鼻と尿道の2本が煩わしかったが、手術の翌日にはこの6本のチューブを点滴スタンドにぶら下げて歩かされるわけです。
とにかく、最近の手術ではベッドから追い立てるように歩かせるのが主流のようです。
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