新時代の捕鯨 歓迎と批判
ネットを巡っていたら、朝日デジタルの『新時代の捕鯨 歓迎と批判』がヒットしたのです。
とにかく、食文化としてのクジラにはツボが疼くというか・・・
例のごとく朝日の使い倒し(紙とデジタルのダブル保管)となったのです。
*********************************************************
新時代の捕鯨、歓迎と批判 新母船「関鯨丸」がデビュー ナガスクジラ対象「黒字確保に期待」より
九州と本州を結ぶ関門橋付近を航行する捕鯨母船「関鯨丸」=21日午前10時57分、山口県の下関港沖、本社ヘリから、小宮路勝撮影
日本の商業捕鯨を担う新しい捕鯨母船「関鯨(かんげい)丸」が21日、初の操業に向けて山口県の下関港を出港した。商業捕鯨が低迷するなか、「新しい時代に入る」と業界の期待は高まっている。水産庁は捕鯨の対象に大型のナガスクジラを追加する方針だが、世界の反捕鯨国や環境保護団体からは批判や疑問の声が上がっている。
初出漁式で、関鯨丸を所有する共同船舶(東京都)の所英樹社長は「我々は一丸となって鯨文化を未来永劫続けていく」と語った。
関鯨丸は、30年以上操業し、昨秋に引退した「日新丸」の後継として約75億円で建造された。全長112・6メートル、幅21メートル、総トン数は9299トン。定員は100人で、航続距離は南極海に到達可能な約1万3千キロに及ぶ。捕鯨船が捕獲した鯨を船内で解体し、冷凍保存する機能を持つ。
近年、日本の捕鯨は揺れ続けた。国際捕鯨委員会(IWC)が1982年、商業捕鯨の一時停止を決めると、日本は「調査」として捕鯨を続けた。しかし2014年、オランダの国際司法裁判所は、南極海での調査捕鯨の中止を命じた。結果、日本は19年にIWCを脱退。日本沿岸での商業捕鯨の道を選んだ。
ただ、商業捕鯨は低迷気味だ。共同船舶は、ニタリクジラとイワシクジラを捕獲しているが、鯨肉の生産量は約1600トン。国内全体でも2千トンほどで、1960年代の20万トン前後に比べると極めて少ない。23年3月期の売上高は31億円で2億円の営業利益だったが、関鯨丸の建設費75億円がのし掛かる。
日本人の鯨離れも進んでいる。所社長によると、若者にとって鯨肉は「くさい」「硬い」とのイメージがあるという。
政府も関鯨丸への後押しになるような動きを見せる。水産庁は今月、捕鯨の対象にナガスクジラを指定する方針を決めた。十分な資源量があると判断。水産庁の審議会を経て今夏、正式に決める。
ナガスクジラは体長約20メートル。最大クラスは重さ80トンにもなる。仮に20党の枠で約400トンになるという。所社長は「これで黒字を確保できる」と期待する。
■専門家「調査公表なく拙速」
しかし、ナガスクジラの追加には専門家らから批判の声も出ている。
元水産庁職員としてIWCに十数回参加して交渉に当たった小松正之さん(70)は「拙速だ。科学的な調査が公表されておらず、判断できない」と指摘する。
水産政策を調べるオーシャン・ガバナンス研究所の真田康弘・代表理事は「ナガスクジラは海洋生物の象徴だ。海外の政府機関も含めてリアクションが予想される。場合によっては、IWCで審議されることもありえる」と話す。
実際、世界の反捕鯨団体は懸念を示している。
南極海での日本の調査捕鯨を繰り返し妨害してきた反捕鯨団体「シー・シェパード」の元船長で、日本が傷害容疑などで国際刑事警察機構(ICPO)を通じて国際手配しているポール・ワトソン氏は朝日新聞の取材に、「絶滅危惧種であるナガスクジラの商業捕鯨は違法だ。日本の排他的経済水域(EEZ)外で行われるいかなる捕鯨も物理的に阻止する」と話した。 (白石昌幸、加藤裕則)
|
「関鯨丸」が初操業を終えたとのことで、安価の鯨肉を期待するのです。待ってろよ「シー・シェパード」。
ÝouTube
『新型捕鯨母船「関鯨丸」が初操業終え仙台塩釜港に接岸で新母船「関鯨丸」が見られます。