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カテゴリ:投資一般
沖縄問題、財政問題とも孤立? パッといたしません。
結局、次期「衆議院」選挙(普通に考えるとまだ3年先)の時に消費税増税を国民に投げかけたいという党の意見も「もっと議論が必要だ」という声の前にうやむやになっています。
決め手に欠けるのはサッカー日本代表のゴールだけではなかった。
以下のグラフをみて、消費税増税の議論の時期が早いか遅いか...。皆さんの良識にお任せいたします。
グラフ1
グラフ2
グラフ1は税収が伸びないのに歳出が増加する、Gapは赤字国債で穴埋めするというグラフ(ちなみに、日本の名目GDPの増減イメージが税収に似ている) グラフ2は国債が棒グラフ、赤い折れ線が国債金利、黒い折れ線が国債の利払い額を示す。 2つのグラフからは多重債務者の金融支援と同じ構図。支払利息は同じだが、借入金額は着実に増加。 確か多重債務者撲滅とか言って、金利上限法を厳しくし、ローン審査も厳しくして多くのノンバンクが苦境に立たされています。うーむ、意味深だ。
これはいずれも「バリュー株トレーディング、レンジ相場で勝つ」(パンローリング)の著者、ビタリー・カツェネルソン氏のHPから拝借いたしました。 Japan - Past the Point of No Return
うーん、ついに悪い意味でルピコン川を渡ったのでしょかね。良識派のエコノミストからも、立て直しにはラストチャンスの声が多い今の日本財政。
しかし、不景気のたびに減税・赤字国債発行で消費意欲を掻き立てたものの、増えたのは借金だけでGDPが全然増えていない、おまけに得意技の貯蓄率まで減少している、と指摘されています。 (当然財務省でも同じ議論が起こっていますのでご安心)
カツェネルソン氏については、こちらのブログでも紹介。 彼自身はバリュー投資系のファンドマネージャーのはずですが、国債ショートをするかもしれませんね。
今の鳩山内閣(彼は4年間消費税増税を凍結宣言をした)では議論が進まない、4年後で大丈夫か?
「風が吹けば桶屋が儲かる」的発想だと
日本国債の消化が難しくなる → 日本の金利が上がる → 財政のために米国債も売るという議論が出てくる(正確にはひも付きの債務があるので売っても一般会計に寄与しない。しかし外為特別会計の準備金を活用しろという議論が出てくるぐらい) → (実際に日本政府が売却しなくても)米国債金利が上がる → 米国で利上げ・インフレ懸念が巻き起こる → 中国も怒る(米国債の価値が下がるから) → 日本は米中にボコボコにされる → 財政再建にやっと重い腰を上げる 米国債も結構やばい状況ですので、その火種が日本だと米中が神経質になりやしないか?中国も日本が原因で国債価値が毀損するとなると責めやすい?
うーん、要するにガイアツですね(完全な内政干渉ですけど背に腹変えられない)。 日本を憂う財務官僚がアメリカに仕掛けるか?(最近アメリカ外交も、「アメリカを押し付ける」タイプから、相手をよく見る方式に変わってきているようにも思いますが、果たして)
しかし、現時点ではアメリカでも、「カリフォルニアはアメリカのギリシャだ」という議論が勃発して、シュワ知事も大変でしょうね(したがって日本を気にする余裕がない)。
過去の消費税
よく考ええると、「カネと政治」でおなじみの?旧田中派の重鎮でしか成し遂げられていませんね。「目には目を」の論理で行くと、今消費税引き上げができるのは、旧田中派のミスター剛腕のあの方??? (国民受けが悪すぎる。かれは増税に消極的)
橋本さんは税制、沖縄問題、財政等いろいろご活躍されたのですね。私はあの「流し目」が「上から目線」のようであまり好きではありませんでした。
日本の金利がどの程度上がるのかによりますが、マイルドな上昇の場合(例5~6%)、心地よい円安?(1ドル120円程度まで)をもたらし、輸出競争力が増す、という意見はあまり見られませんが、いかがでしょう 輸出競争力が増し、国内消費が活性化され、結果的に税収にも恩恵が来る...。 甘いし、それを期待するわけにもいきませんね。?(原材料値上げもあるから同じかな?)
やっぱりガイアツ? 今度は米中挟み撃ち?
子供に借金を押し付けるのも嫌だし、自分たちの老後も心配であるというのが率直な気持ち。
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