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カテゴリ:投資一般
一気に弱気色が強くなってきましたね。 米国経済の経済指標も強弱入り乱れていますので、まさに一喜一憂の感じ。
金曜日のニューヨーク株式市場は上げましたが、ショートカバーの域を出ていません。まだ本格的な反発というには弱く、来週もジットリとした印象を受けざるを得ません。
私自身のPFも株安で円高とくればマイナスになってしまう構造上、年初来マイナスとなっています。1ドル90円を割るとややきついですね。 ダウケミカル34%、フィリップモリス68%、フォード32% これは私の米国株PFトップ3の全売上高に対する欧州の比率です(ただし、フィリップモリスはユーロ圏外、たとえばロシア、等での売り上げもあるので、ユーロ比率は50%以下だと思う)。
個別銘柄はずいぶん安くなっていますので、バーゲンハンティングは継続していきたいと思います。S&P500の予想PERは13.9倍、ダウは同13.1倍まで来ました(もっとも業績が下方修正されれば無意味ですね)。 業績がしっかりしている好配当銘柄と、株価がすっかり元の木阿弥となってしまった米銀に魅力度が増しています。 といえど相場全体の流れに勝てるはずもなく、下げ止まり感が出てほしいところです。
下げ要因 1:米欧の政治要因 ユーロ危機に対するユーロ圏内国家が市場反応を見誤る。日欧の政治家はいつも市場を甘く見る。米国は大事にしすぎた。この距離感は世界中でも難しそうですね。 米国金融規制改革法案 これらは出尽くし感ありますね。格付け機関がポルトガルかスペイン国債の格下げ等があれば一波乱か? 中国の景気過熱化(ユーロ安で輸出減速すれば土地バブルも鎮静化するか?)
2:米国経済指標 とりあえず月の最終週は住宅関連指標。これも強いとも弱いとも読める。 強い場合は住宅税控除の駆け込み需要で追い風参考記録。 弱い場合は、不良債権の最終処理が進んでいると前向きに読める。すなわち、年末ごろから、競売をいったん止めて(シャドウストック等言われている)いたのですが、景気回復とともにそういった物件を売りに出しているといわれています。競売や任売物件増加による価格下落の可能性。 また、競売等の物件も前半戦はいわゆるサブプライム層の低価格住宅が売却の中心で、今は売却の中心が高級物件に変わってきている。高額物件は値引き額が大きいので、住宅価格の平均値に与えるインパクトが大きく、指数が弱含む、とも言われています。 ただし、今の株式相場がそこまで織り込んでいるとは思えないので、弱い住宅指数は株安要因になりやすいのでは?
来月初めの雇用統計。これが当面の 「防衛ライン」 でしょう。先月はあえなく 「突破」 されましたが、弱気一辺倒で迎えた場合の再来週の金曜日、注目どころでしょう。雇用統計が大魔神となってくれるか。
個人的には政治的な下げ材料は出尽くし感があると思いますので、米経済の指標がさらに弱気に触れるともう少し下がる可能性もありますね。その時は南無阿弥陀仏。ダウ9000ドル割れもありか? そうなればまた米国債不安にでもなるのでしょうかね。
また、ユーロ相場に対する売り圧力が再開すれば株式相場にも弱気要因でしょう(それは欧州の国債価格次第だろうか?)。
上げ要因 米国のインフレ懸念が遠のく。利上げも遠のく。米住宅ローン金利は5%割れの継続期待大。 (日米とも)資源エネルギー価格が安定化するため、低コストの生産が維持できるし、自動車などの消費にもプラス環境。ただし、効果が出るのは数か月先でしょう。
企業の状態は現時点では、改善途上で良い状態と思います。 フィリップモリスのIR説明会では面白いことにユーロ経済の見通しよりも日本の消費者動向を気にしていました(デフレの中で値上げすることの影響が読み切れないと)。 確かこの秋のタバコ値上げ前に任意で20円値上げするといっていましたが、直前で辞めてしまいました。日本市場を読み切れないようです。公共の場でタバコを吸ってはいけないという議論の真っ最中にタバコだけ値上げした場合の世論の反応はきつそうですね。 アボットラボは21日、約3,500億円でインドの地元企業を買収してしまいました。インドのマーケットシェアトップに立つそうです。アボット社はリーマンショック以来実に1.5兆円以上を投入して企業買収を行っています。バイオ、ジェネリック、冠動脈、眼科等幅広く買収中。「脱ヒュミラ」に忙しそう。
フォードは予想通り、欧州販売が減少し(補助金が切れたから)、中国・ブラジル・インド等の新興国の増加と相殺できるかといったところ。欧州ナンバーワンカーである小型車フィエスタ(トヨタ:ヴイッツ、ホンダ:フィットに対抗できるハッチバックタイプ)は間もなく米国で再デビュー。デトロイト3の生まれ変わった姿を見せつけられるか。今回は増加するヒスパニッシュ向けのマーケティングを施すようです。 インドで新車フィーゴも受注は好調です。
こんな時は経営者の景気見通しに対するコメントをよく聞いておくなどできることをやっておくことだと思っています。相場全体も大事でしょうが、それ以上に個別企業の動向の方に注意していくつもりです。そのために業績がしっかりした信頼できる企業を選んでいるのですから。
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