カテゴリ:政治経済
国連安全保障委員会の常任理事国をあげよ、という設問に答えられない人は少ないだろう。しかし現在の非常任理事国10カ国をあげよ、と聞かれて答えられる日本人はまずいないのではなかろうか。答えは、アルゼンチン、ギリシャ、タンザニア、デンマーク、日本、ガーナ、カタール、コンゴ共和国、スロバキア、ペルーである。驚くことはドイツ・ブラジル・インド・イタリア・カナダなどの有力国が入っていない。北欧三国も入っていない。逆にペルー・ガーナ・コンゴなど政情不安の国が入っている。今年は非常任理事国の改選の年で日本を含めた5カ国が任期切れになる。外務省は再選されるよう画策しているようだ。が、そんな必要あるんだろうか?
そもそも国連がおかしくなっている最大の理由は、加盟国に平等に一票を与えてしまっている事にある。人口で言うと、リヒテンシュタイン・モナコ公国・サンマリノなど10万人以下の国とインドや中国など10億を超える国が同じ一票なのだ。人権は平等であると考えるならこんな不平等はあるまい。アフリカや東欧で国が分裂すればするほど加盟国は増える。すると投票権を持つ国や地域が増えてしまう訳だ。 むろん貧困国・小国には、分担金を支払ったり、国連軍に参加する用意はない。ただ無償の経済援助を求める場として国連という舞台を利用したいにすぎない。 こんな国連に積極的に関与する価値があるとは、私は思えない。 日本の間接民主主義は機能不全状態にあると思う。しかし国連の酷さはそれ以上である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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