カテゴリ:政治経済
塩野七生女史によるローマ人の物語が完結しました。これを読んで思いますに、ローマは蛮族によって滅ぼされたのではなく、ローマ人は周辺諸国から人も文化もどんどん容認・吸収して大きくなった。けれど豊かになった事によって、元々のローマ人に勤勉の精神やバイタリティが失われて、ローマ社会が属州出身の人たちによって運営されるようになっていき、やがて元々のローマ文化が希薄化し消滅した・・と私は理解しました。
すると今後、日本社会も同じベクトルへ動くのあろう、と予想するのです。 近い将来、日本は看護師や介護労働者として外国人を受け入れざるを得なくなる。または老健施設を沖縄にでも作り、そこに外国人介護労働者を受け入れる特区を作る。それを生命保険会社などが運営し、日本の企業もそれに出資する。その企業を退職された方およびその親族を優先して受け入れる・・などという事になる・・と私は予想するんです。 日本人も外国人も老いも若きも優秀な人は同じ割合で存在していると私は思っています。ただ企業と労働者の意識が変ってしまった。会社が共同体ではなくなってしまったために、日本人全体が刹那的な判断をするようになったのではないでしょうか。つまり若者が現場でまじめに仕事を覚えようとしない・・のは会社がその見返りとして彼らの将来を保障できなくなった反動だと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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