カテゴリ:囲碁・検討
本因坊戦第二局は井山本因坊の完勝でした。
第一図(実戦31手まで)黒が地を稼いだため白の壁が出来ました。この壁が働くかどうかが勝負です。 第二図(77手まで)この局面、ニコ生で観戦していた私は白はどうするんだろうと思っていました。 第3図(実戦78~84手)白3~7、悪形が盲点になって気がつきにくい手でした。上下のキリが見合いで種石の二目が落ちています。 第4図(実戦85~90手)ここがこの碁のハイライトシーン。白の3手が全部妙手だと私は思います。白2・4は力を蓄えた手です。とくに白4と辛抱した手は気が付かない手です。 参考図1 ニコ生の解説三谷七段と聞き手の巻幡四段も白1が第一勘だと言っていました。先手で利くのだからノータイムで打ってしまう所です。 参考図2 第4図白6も打てない手です。何故ならこの参考図のデギリが第一勘の手だからです。アマ高段者・ほとんどのプロがこう打つ局面なのです。 第7図(実戦90~100手)中央に巨大な白地が出現しました。 第8図(実戦101~105手)黒の最後の手段です。 第9図(実戦106~110手)白1のヌキで巨大な白地が完成しました。黒2で白の一団が切り離されて活きることができません。ところが白3~5。ここで黒は投了しました。何故でしょうか? 参考図3 白8まででコウになります。 参考図4 白は大きなヨセを2か所打てば地合い良し。第4図の時点でここまで井山さんは読み切っていたのです。サガリがヨセの手どまりになるから参考図1の利かしを打たなかったのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.12.22 18:32:16
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