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カテゴリ:アイールの時間
とかく女子ってものは、
あれやこれや見てくれに望みを抱く生き物です。 もう少し、背が高かったら。 もう少し、目が大きかったら。 もう少し、鼻が高かったら。 もう少し、お尻が小さかったら。 くせ毛ならストレートにあこがれ ストレートはくりくりんとくせっ毛になりたいと願う。 ワタシは、特に突出して自慢になるものも持ってないけど 特別、自分の容姿を卑下もしていない。 まあまあ、こんなもんかな。ッと思って生きてきたウン十年。 でも、そんなワタシが、去年から、やたら気にしているポイントがある。 つまり、コンプレックスっつうやつですかね。 それが、まつ毛 別に、去年急にワタシのまつ毛が短くなったわけではない。 しょーじき生まれてこの方、貧相だ。 ただ、考えても伸びないので、気にしてなかった。 マスカラも、ビューラーさえ使ってない、 素まつ毛勝負。だったんだ。 だから、踊る時にばっさばっさ付けるツケマが妙に似合わなく 周りからは、随分と評判が悪かった。 「それやめろよ。」と言って、むしりとったやつまでいる。 それくらい、まつ毛には無頓着な奴だった。 だけど、ヨーロッパだよ。全ての発端は。 毎年スペイン行くたび、 「スペインの女性は昼間っから化粧濃いな。」 と思っていたら スッピンだったんだな、これが あの長いまつ毛が、瞼にうっすらと落とす影が やたらに、彫りの深さを強調するんだ。 アン・ルイスも歌ってたね。 長いまつ毛が卑猥ね、あなぁたぁ~~ そこで、急に、ばっさばさの長いまつ毛がほしくなった。 この貧弱なまつ毛が哀れになった。 だってスペイン、全然イケてないおっさんまで、ばさばさまつ毛。 無駄に長い。 オマエにあってオレにないってどーよ。 だけど、やっぱり考えても伸びてこない。 で、こまめにエクステに通うようになった。 半年、結構それで満足していたけれど 永遠に通い続けるのか、と一抹の不安がないわけでもないのだね。 だから、年末から いつもエクステしてくれるビューティシャンの方に勧められた 「まつ毛が増える」 という、美容液を塗ることにした。 以前も別の人に「あんた、まつ毛ちょー貧相。」とか言われて アメリカ製の美容液を買ったことがあったのだけど 涙が止まらないほど目に沁みるので、やめたのだった。 でも、今回のは信頼置ける日本製だし 期待度マックスで、購入させていただいた。 そしたらやっぱり、案の定、びっくりするほど 瞼が腫れた 元々鼻だの耳だの、粘膜系弱いんだから そこで観念して、使用を中止すればいいものを 「日本製なんだから、きっと何かの間違いだ。」 そう信じて使い続けたワタシ。 特に涙が止まらないほど沁みるわけでもなかったしね。 それでも、目が開かないくらい真っ赤に腫れるのは、時々で、 うっすらぷっくりピンクな状態で収まってるので なんだか、可愛いピンクのアイシャドウに見えなくもないし 「これならイケル。」と自分に言い聞かせ、 だましだまし使い続けた。 ちなみに昨夜は、瞼がかゆくて眠れなかった。 そして本日。 2週間に1度の、エクステチェンジの日。 ビューティシャンの方が言う。 「アイールさん。メメどしちゃったんですか?」 ??? わかる? 「はい。だって、瞼、熱持っちゃってますよ。」 「やめましょうよ。美容液。」 え? やめるの? そう。 普通やめるでしょ。 腫れてるし。 ダメだったんだ。 使い続けちゃ。 目だよね。 危ないのに。 それでもまだ、何か別の要因だと信じたくて また今日も、美容液塗って眠りたくなってる。 ばっさばさのまつ毛が手に入る日を夢見ている。 かゆいのにね。 とかく女子ってものは、 あれやこれや見てくれに望みを抱く生き物です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.01.22 12:09:56
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