人によるなあ~
昨日の雨も上がり、今朝はすっきりと晴れましたね。でもちょっと寒く感じるけど・・・ 実は妻と相談の上、出産した助産院を変える事にしました。 赤ん坊は少し小さめの2804gで生まれて来たのですがその後3日間で2500gまで体重が落ちてきたのですが、その間ボチボチと母乳も出始めて赤ん坊も力強く泣くし機嫌も良いので安心して観ていました。 ところが体重の増え方が遅いのと、母乳の出が足りないということでタイマーをセットして昼夜を問わず、たとえ赤ん坊が寝ていても起こして2時間おきに授乳するようにきつく指導され、その上、命がかかっているのよっ!とまで言われてこりゃあアカン、色々と話したのですが話にならん。 統計的な数字を根拠に。そして精密な計測器を使って母乳がどのくらい出ているのかまできっちり数字で出してくるので説得力があります。 人間を森に例えるなら、1本1本の木を精密に見て森全体を見ていない感じがしました。 だってね、泣き声には力があるし授乳後は機嫌良いしウンチもおしっこもちゃんと出てるんだしね。 養鶏場のニワトリじゃあるまいし四六時中、数字を気にしながら育児なんてとてもじゃないけれどできないね。そんな育児って間違ってると思う。 それに赤ん坊は泣く以外に表現が出来ない上に初産のお母さんは不安になりやすいもの。お母さんが不安になると子どもまでドンドンおかしくなります。 どこの授産施設でもというわけじゃないのでしょうが、これでは母親が育児ノイローゼになるのも無理はないわなと感じてしまいました。 そのあたりのことは、妻も臨床に携わっているのでよく理解しているのですが、あんなに数字を楯にとって強く言われると、つい不安のツボにはまりそうになると言ってます。 とはいっても自然分娩を希望してこの助産院を選択したのは僕たちですし、出産まで心血を注いで無事に赤ん坊を取り上げて頂いてます。 そのことに対して深く感謝の気持ちをお伝えして今後の関わりお断りしました。 赤ん坊、まだへその緒も取れていないのですが転院を決意して近くの産科に電話したところ、対応していただいた助産師さんと5分くらい話しただけで気分がウソのように晴れ晴れしたと妻がいい顔して話してくれました。 赤ちゃんの手足が、プリンプリンになってくるまでもうちょっとですよっ♪ ってね。 客観的な数字はとても大切なものです。それは僕も認めます。でもそれだけじゃない。やっぱり全体を見渡せる人。 数字も検査機器もそれを扱う人によるんだな~って実感しました。 僕のところにいらっしゃる患者さんも、検査値を見ながら一生お薬を飲み続けないとダメといわれて反って体調が悪くなる方がいらっしゃいます。 また検査を受けると決まってから夜が眠れなくなっておられる方も時々お見かけいたします。 また病院で何年も不妊治療をしているにもかかわらず子どもが出来ないといって、遠くからお見えになったご婦人に、もう不自然なことは止めましょうよ。もっともっとご主人との情緒的な関わりを大切にしませんかとお伝えしたところ、不妊治療を止めてすぐにご懐妊された方もいらっしゃいます。 あの時は1回の鍼治療よりもあの言葉掛けの方が功を奏したと思います。 気を病むとはよく言ったものです。まずは安心が欲しいのですよね。 宗教であっても医療であっても占いであっても、人を脅すようなことはあってはならないですね。 聞いたことも無いような難しい病名と検査結果と深刻な表情でおいでになる方がたまにですがいらっしゃいます。東洋医学からみればそんなに難しく深刻なことでもないのにと思うこともしばしばです。 医原病など、あってはならないのですが・・・ 僕も身をもって勉強になりました。