顎関節症
先日の19日から、母親の鍼治療のために帰省してました。もうすっかり良いんだけれど、風邪を引いたことがきっかけでちょっと体調を崩していたのですが、もう大丈夫。 義弟の姉が、ひどい顎関節症で弱りに困り切っていると言ってたので、山口県からわざわざ来ることに。 昨年の秋に発症して、少しずつ自然回復してたらしいのですが、今年の3月末から左の顎関節が腫れて食事もできない状態になり、あちこち治療をしても少し楽になる程度で基本的な解決にならなかったと。 問診で色々と聞くと3月末には、ご子息の結婚問題で大きくもめごとがあったとのこと。 元々存在していた肝の臓と胆の腑の経絡の左右差が、気滞による内熱によってさらに大きくなっていたと判断。 うつ伏せになってもらい、胸椎7番の下にある至陽穴に8番鍼で瀉法を加えて清熱。 仰向けになって「口を開けてください」っていうと、すっと口が開くと同時に、びっくりしたのか目を大きく開けて「ウソみたい!」って喜んでくれました。 元々左右差のある風船が、体の内部に熱がこもったことによってさらに左右差が大きくなって、その左右差が顎関節に出たとイメージしてもらえると分かりやすいのではと思います。 今まで何例も顎関節症を治療してきましたが、すべてがこの病理で説明できるとは限りませんので悪しからず。 その後、元々の左右のずれは合谷穴で調整して終了。 その夜から普通に食事ができるようになっています。 顎関節の異常といっても、部分の問題ではなく全身の問題です。当然肩も腰もゆがんでいましたが、顎関節と一緒に戻ります。 さらに言えば、子供を想う親の苦悩が体に現れたとも言えます。 このところ、プランターのイチゴが収穫時期です。 一日一個。それを三つに切って親子で食べるのが美味しいこと!