人間は霊的存在
身体を総合的に捉えようとする動きが、西洋医学にも起きている。 心身二元論の反省からなのだろうが、精神医学といっても所詮は薬物投与=物質で解決しようとしているので、やはり二元論の枠からは出ることが出来ないようだ。 大体からして、生命の本質がなんであるかを明らかにしないまま、中枢を「脳」にあるとしていること自体が誤りである。 西洋医学批判が目的ではないので、このあたりにしておくが、では、東洋医学では身体をどのように捉えているのだろうか。 身体は、意識と無意識を含む霊的な「気」が、物質という形で表現されたものであると捉える。 この身体を形作っている「気」こそが、生命の本質である。 鍼灸医学では、「神気」と呼ぶ。 この意識と無意識を含む霊的なものが身体を動かし眠らせ、食事をし、会話をする。 病気とは、この霊的混乱からまず生じることを覚えて欲しい。 癌であれアレルギーであれ、すべては霊的状態の反映であるということを。