風邪のようで風邪でない
風 邪がはやっているようですが、今回は風邪の様で風邪で無い例を取り上げます。 朝起きると、いきなり喉が痛み、鼻水と咳。 なんかゾクゾクするな~、って感じも無い。ただ、喉が痛くって鼻水が出るとおっしゃいます。 このところ多いのは、ストレスが原因となった風邪類似症状です。 風邪は、東洋医学用語です。一般的には、外からやってきた邪気が身体を犯すと感冒とか風邪引きになってしまいます。 実は、僕も坐禅会の前日からなんとなくおかしいのです。やはり外邪が侵入した形跡がないので不節制の謗りを受けても仕方ないですね。困ったものです。 さて、イライラや不安は、気の流れをせき止めます。すると手足や身体の表面が冷たくなったり、本来手足や身体の表面に向かうべき気が、いわゆる「腹に持つ」と言われるお腹に蓄えられて熱となります。 熱は上昇と言う性質を持っているので、喉につき上げて喉痛を、そして咳になり、体液が過剰な人は熱と体液とが一緒になって鼻水となります。 ご自身で出来る唯一のことは、やはりホッとして休むのが一番です。 僕も休みの日に、10時間ぐらい寝ました。 治療は至って簡単。ストレスで鬱滞しているところを1~2本の鍼で通じさせると、大抵その場で軽快します。 ところがゾクゾクと悪寒がある場合は、外から邪気が入っているのでもう少し時間がかかりますが、鍼をすると治癒の経過が早くしかも楽に過ごせます。 ご自身で出来ることは、まずはお風呂を控えて、胃腸に負担のかからないようにお粥やオジヤなど身体が温まる物を食べて、ぐっすりと眠ることです。 まだまだこれから寒くなると共に、年末に向かって何かと慌ただしくなります。 皆さま、上手くご養生ください。 詳しい風邪の対処法は、動画で公開していますのでご参考にしてください。 ↓ https://www.youtube.com/watch?v=1syDlOUzm-0