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JE2LUZ・熊野

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2007/01/12
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カテゴリ:熊野について
 熊野は山と海しかないところです。
 目の前の海は太平洋で黒潮が手の届くところを流れています。
 この黒潮に乗って回遊する魚をとろうというのが『大敷網』です。定置網の大きなものです。
 『大敷網』は定置網ですから、大掛かりな網を固定しておいてその中に資源と迷い込んだ魚群をとるものです。魚群探知機で魚を探して追い掛け回すようなわけには行きません。極端な話、魚の群れが数メートル先を泳いでいってしまえば網の中は空っぽなのです。
 経験上からその位置は割り出されてきているのですが、今ではその場所はきちんとメートル単位で指定されています。潮の流れによって沖に出すとか言う変更は一切許されません。船の航行上からも勝手に変えられたのでは困りますからね。
 全国的に大敷の網元というのはその土地での名士、金持ちでした。網を張るということはものすごい資本が必要だったからです。その代わりに、いったん豊漁となれば一夜にして成金になるほどの金が入ったそうです。
 『そうです』と書いたのは、この半世紀ほどはそんな量が続いた話を聞かないからです。
 漁具、漁法の進歩からくる乱獲もあったのでしょう。さらには海洋汚染で回遊経路の変化もあったでしょう、さらには海水温の上昇まで影響するものですから、これから先も大敷網で豪邸が建つ時代は来ないのでしょうね。
 この『浮き』も以前はガラス玉に網をかぶせたものが使われていたのですが、今ではガラス玉はインテリアでしかお目にかかりませんね。
 これからが本来なら『鰤』のシーズンです。しかし、近年は大敷に『寒ブリ』がのったと言って賑わうことも無くなって来ました。
 鰤は寒いうちにかかってくれないと、春のブリは寄生虫が居て、商品価値がうんと下がります。ほとんど、街中には出ていないと思います。気味の悪いものですから・・・



 カメラは スピグラ23
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最終更新日  2007/01/12 11:05:52 AM
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