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2009年06月16日
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報徳日めくりカレンダー(発行 報徳学園報徳教育部)より

16日 

我が道は
恕(おもいやり)をもって 
要(かなめ)とす


「二宮先生語録」

「自分のことだけを考えないで、人の気持ちをおもいやるまことが道徳の中心である」

【二宮尊徳道歌】


おのが子をめぐむ心を法(のり)とせば
 学ばずとても道にいたらん


二宮翁夜話巻の2
【4】翁曰く、
世界の中、法則とすべき物は、天地の道と、親子の道と、夫婦の道と、農業の道との四つなり。
此の道は誠に、両全完全の物なり。
百事此の四つを法とすれば誤(あやまち)なし。
予が歌に
「おのが子を恵む心を法(のり)とせば学ばずとても道に到らん」とよめるは此の心なり。
夫れ天は生々の徳を下し、地は之を受けて発生し、
親は子を育して、損益を忘れ混(ひたす)ら生長を楽み、子は育せられて、父母を慕ふ、
夫婦の間、又相互に相楽んで子孫相続す、
農夫勤労して、植物の繁栄を楽み、草木又近欣々(きんきん)として繁茂す、
皆相共に苦情なく、悦喜(えつき)の情のみ、
扨(さ)て此の道に法取(のっと)る時は、
商法は、売りて悦び買ひて悦ぶ様にすべし。
売りて悦び買て喜ばざるは、道にあらず、買ひて喜び、売りて悦ばざるも道にあらず。
貸借の道も亦同じ、借て喜び貸して喜ぶ様にすべし、
借りて喜び貸して悦ばざるは、道にあらず、貸して悦び借りて喜ばざるは、道にあらず、
百事此の如し。
夫れ我が教へは是を法(のり)とす、
故に天地生々の心を心とし、
親子と夫婦との情に基き、損益を度外に置き、国民の潤助と土地の興復とを楽しむなり、
然らざれば能はざる業(わざ)なり。
夫れ無利息金貸付の道は、元金の増加するを徳とせず、貸付高の増加するを徳とするなり、
是利を以て利とせず、義を以て利とするの意なり、
元金の増加を喜ぶは利心なり、貸附高の増加を喜ぶは善心なり。
元金は終に百円なりといへども、六十年繰返し繰返し貸す時は、其の貸附高は一万二千八百五十円となる、
而して元金は元の如く百円にして増減なく、国家人民の為に益ある事莫大なり、
正に日輪の万物を生育し万歳を経れども一つの日輪なるが如し、
古語に、敬する処の物少くして悦ぶ者多し、之を要道と云ふとあるに近し。
我れ此の法を立てし所以は、世上にて金銀を貸し催促を尽したる後、裁判を願ひ取れざる時に至て、無利足年賦となすが通常なり。
此の理を未だ貸さざる前に見て、此の法を立たるなり、
されども未だ足らざる処あるが故に、無利足何年置据貸しと云ふ法をも立てたり。
此の如く為さざれば、国を興し世を潤すにたらざればなり。
凡(およ)そ事は成行くべき先を、前に定むるにあり、
人は生るれば必死すべき物なり、
死すべき物と云ふ事を前に決定(けつぢやう)すれば、活(いき)て居る丈け日々利益なり。
是予が道の悟なり。
生れ出でては、死のある事を忘るゝ事なかれ、夜が明けなば暮るゝと云ふ事を忘るゝ事なかれ。


【4】尊徳先生はおっしゃった。
「世界の中に法則とするべきものは、天地の道と、親子の道と、夫婦の道と、農業の道との四つである。
この道は誠に、両全完全の物である。
百事この四つを法則とすれば誤ちがない。
私の歌に
「おのが子を 恵む心を 法(のり)とせば 学ばずとても 道に到らん」
とよんだのはこの心だ。
天は生々の徳を下し、地はこれを受けて発生する。
親は子を育てて、損得を忘れてひたすら子の生長を楽しんで、子は育てられて父母を慕う。
夫婦の間もまた相互に喜び楽しんで子孫が相続する。
農夫は勤労して、植物の繁栄を楽しみ、草木もまた喜んで繁茂する。
皆共に苦情なく、喜び悦ぶ情だけである。
さてこの道にのっとる時は、商法は、売って悦び買って悦ぶようにすればよい。
売って悦び買って喜ばないのは道ではない。買って喜び、売って悦ばないのも道ではない。
貸借の道もまた同じだ。
借りて喜び貸して喜ぶようにするがよい。
借りて喜び貸して悦ばないのは道ではない。貸して悦び借りて喜ばないのは道ではない。
百事このようである。
私の教えはこれを法則とする。
だから天地生々の心を心とし、親子と夫婦との情に基いて、損得を度外に置いて、国民の潤し助け、土地を復興することを楽しむのである。
そうでなければできない事業である。
無利息金貸付の道は、元金が増加することを徳としない、貸付高が増加することを徳とする。
これは「利を以て利とせず、義を以て利とする」という意味なのだ。
元金が増加することを喜ぶは利心である、貸附高が増加を喜ぶのは善心である。
元金はついにに100両であっても、60年繰返し繰返し貸す時には、その貸つけ高は12850両となる。
そして元金は元のように100両で増減ないが、国家人民のために利益のある事莫大である。
まさに日輪が万物を生育し、万歳を経ても一つの日輪であるようである。
古語に、『敬する処の物少くして悦ぶ者多し、これを要道という』とあるのに近い。
私がこの法を立てた理由は、世間で金銀を貸して催促を尽した後、裁判を願い出て、取れなかった時に至って、無利息年賦とするのが通常である。
この理を未だ貸さない前に見て、この法を立てたのだ。
しかしまだ足りないと思って、無利息何年置据貸しという法をも立てた。
このようにしなければ、国を興し世を潤おすに足らないからである。
およそ事は成り行くであろう先を、前に定めることにある。
人は生れるれば必ず死ぬべきものである。
死ぬべきものという事を前に決定(けっじょう)すれば、生きているだけ日々利益である。
これが私の道の悟りである。
生れ出ては、死のある事を忘れてはならない、夜が明けたら暮れるということを忘れてはならない。



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最終更新日  2009年06月16日 02時52分45秒
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