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2010年08月18日
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ルビ・補注「二宮翁夜話」 日めくり   
 18日 


「二宮翁夜話」(底本は、「報徳要典」昭和9年1月1日発行)

二宮翁夜話巻之3(【 】は夜話の通しで表記する)

【94】(をう)(いは)く、子貢(しこう)(いは)く、(ちう)不善(ふぜん)()(ごと)(はなはだ)しからず、(これ)(もつ)君子(くんし)下流(かりう)()るを(にく)む、天下(てんか)(あく)(みな)()すとあり、下流(かりう)()るとは、(こころ)(くだ)れる(もの)(とも)()るを()ふ、()紂王(ちうわう)天子(てんし)(とも)とすべき(もの)(すなは)上流(じやうりう)(ひと)をのみ(とも)となし()らば、(くに)(うしな)悪名(あくめい)()(こと)()るまじきに、婦女子佞悪者(ふぢやしねいあくしや)のみを(とも)となしたる(ゆゑ)に、(くに)(ほろ)びて(あく)(これ)()したり、(ただ)紂王(ちうわう)のみ(しか)るにあらず、人々(ひとびと)(みな)(しか)り、(つね)太鼓持(たいこもち)や、三味線引(さみせんひき)などゝのみ(まじは)()らば、(たちま)滅亡(めつぼう)(いた)るは必定(ひつぢやう)(それ)御尤(ごもつとも)(これ)御尤(ごもつとも)と、錆付(さびつ)(もの)のみと(まじは)らば、正宗(まさむね)名刀(めいたう)といへども(くさ)れて用立(ようた)たざるに(いた)らん、子貢(しこう)はさすが、聖門(せいもん)高弟(かうてい)なり、(ちう)不善(ふぜん)()(ごと)(はなはだ)しからずといひ、(これ)(もつ)君子(くんし)下流(かりう)()(こと)(にく)むと(をし)へたり、(かなら)(ちう)不善(ふぜん)も、後世(こうせい)(つた)ふるが(ごと)(はなはだ)しきにはあらざるなるべし、汝等(なんぢら)(みづか)(いまし)めて下流(かりう)()(こと)なかれ。

【94】尊徳先生はおっしゃった。「子貢の言葉に『紂(ちゅう)王の不善はこのようにひどいものではなかろう。これを以て君子は下流に居るをにくむ、天下の悪は皆これに帰する』とある。下流に居るとは、心の下った者とともにいることをいう。紂王も天子の友とするべき者、上流の人をだけ友となすならば、国を失い、悪名を得る事も有ることがなかったのに、婦女子や心が邪(よこしま)な者だけを友としたために、国は滅び、天下の悪名がこれに帰したのだ。ただ紂王だけのことではない。人々皆同じだ。常に太鼓持ちや、三味線引などとだけ交ったならば、たちまち滅亡に至るは必定である。それもごもっとも、これもごもっともと、錆付く者とのみと交わるならば、正宗の名刀であっても腐れて用いる役立てることができないであろう。子貢はさすがに、聖門の高弟である。『紂の不善此の如く甚しからず』といい、『これをもって君子は下流に居る事をにくむ』と教えた。必ず紂の不善も、後世伝えるようにひどかったのではあるまい。あなたたち自戒して下流にいてはならない。


 
□二宮先生語録【47】君子は君子を友とす。ゆえにますます善に進む。小人は小人を友とす。ゆえに悪に陥る。それ禽獣は猟夫をおそれ、小人は君子をおそる。おそるればすなわち近づかず。近づかざればすなわちこれをいかんともするなし。小人にして君子を友とせば、すなわち善に遷(うつ)るべきなり。むかし殷紂の不善、そのはなはだしきに至る者他無し。小人を友とするゆえなり。三仁有りといえども下位に在り。ゆえにこれをいかんともするなし。もし三仁上に在り、紂これに友事せば、すなわちあにそのはなはだしきに至らんや。

(訳)君子は君子を友とする。だからますます善に進む。小人は小人を友とする。だから悪に陥る。いったい鳥獣は猟師を恐れ、小人は君子をけむたがるものだ。けむたがるから近づかない。近づかざればどうにも仕方がない。小人でも、もし君子を友とすれば、感化されて善に遷(うつ)ることができる。むかし殷の紂王の不善が極端に至ったのは、ほかでもな、小人を友としたからだ。三人の仁者がいたが、位が下であったため、どうにも仕方がない。もしあの三仁が上の位にあって、紂王がこれを友として交わったならば、あのようにひどいことにはならなかったに違いない。

■報徳秘稿【706】語に曰く、紂の不善―。今、人悪人に非ずといへども、其の友不善ならば、則ち悪行を為す。仮令(たとえ)ば、白糸を藍に入るるが如し。黄を以てせば黄となり、赤を以てせな紅となり、墨を以てせば黒となる。之に由って之を観れば、皆其の友に依らざることなし。今、大家の人は遊芸者集るも、その性に違うを恐れ、巧言を以て其の心を悦ばしむる。是故におもえらく及ぶ者なしと慢して己の非を知らず。人を足下に見、終に驕奢に陥り家を亡ず。

◇報徳秘録【123】語に曰く、紂の不善、斯くの如く甚だしからず。故に君子は下流に居るを悪む。天下の悪皆帰すと。是他なし。己れに諂ふ者を悦ぶの致す所なり。諂う者を用ゆれば、己れに過失を見ざるのみならず、過失を以て是となし、危を以て安となし、悪を以て善となす。何を以て全きヲ得んや。今の富者の家困窮に走り、又は家を失ふ者も、皆是に依らざる者なし。富者の家に往く者、皆是を貴び諂ひ、其の気に応ずることを考ひ、是を進め、其の心を驕し、其の悪む所を言わず、其の好む所は善悪を撰ばず是を称し是を誉め、只其の寵を得て以て恵施にあわんことをのみ求む。何ぞ是の如き者、富者の為を思んや。惟(これ)己の利を計るのみ。富者是を知らず、思らく、我が才あり、能あり、故に来る者悉く我を称し、我を敬すと。是に於いて、弥(いよいよ)放肆にして省みる所なく、己れの欲を侈(ほしい)ままにし、善人をうとみ、佞人のみを愛す。技芸の者を集め、諂ふ者に無益の財を抛ち、遂に財尽き、家をも失ふに至る。是の時に至れば、前の愛する者更に来ざるのみならず、却てあだを為し、道路に立と雖も顧る者なきに至る。是己に諂る者を悦ぶが故也。大小共に其の理一也。故に君子は先づ是の如き讒諂面諛の者を退け、己れに合わざるの直言を為す者を近づけ、是を愛し是を敬す。是故に災害日に消し、幸福日に集る。無益の財を費やさずして、困窮を救ひ、広く仁を行ひ、子孫以て安栄なり。

 


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最終更新日  2010年08月18日 05時41分07秒



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