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2019年12月23日
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カテゴリ:ネイチャー
専門誌に論文 認知症が「ステロイド」で予防できる可能性も【医者も知らない医学の新常識】
12/22(日)

認知症の専門誌に、「治療薬のステロイドと認知症」との関係を調べた、興味深い論文が掲載されました。ステロイドは炎症を抑える作用を持つ薬で、飲み薬や注射以外に吸入薬や点鼻などでも使用されています。

 ドイツにおいて大規模な医療保険のデータを解析したところ、ステロイドを継続的に使用している人は、そうでない人より、20%近く認知症が少なくなっていました。ステロイドの種類では、もっとも予防効果があったのはぜんそくなどの「吸入ステロイド」で、35%も認知症になる人が少なく、続いて「点鼻のステロイド」も高い予防効果が認められました。これはぜんそくなど他の病気の治療のために使われていたので、その効果はまだ確実とは言えませんが、吸入や点鼻のステロイドは副作用も少なく、画期的な予防法となる可能性があります。

 近い将来、ステロイドが認知症の予防に使われるようになるかも知れません。

(石原藤樹/「北品川藤クリニック」院長)


知っておきたい「万能薬ステロイド」の重大リスク

内科医のジェフリー・トッド博士らが'2002年、イギリスで行ったステロイドについての調査の結果。

ぜんそくが持病で、「吸入ステロイド」による治療を行っていた人々のうち33人もの患者が、低血糖や意識障害、けいれんといった症状を引き起こす「副腎不全」という重篤な症状を起こしていたのだ。そしてそのうちの1人は死亡していた。

この調査は、ステロイドという薬が、恐ろしい副作用をもたらすことを示している。

イシハラクリニック院長の石原結實氏
「ぜんそくの発作やリウマチといった病気は、アレルギー現象や、免疫が自分の体を攻撃する自己免疫疾患ですが、ステロイドはこうした病気には非常によく効くことで知られています。
たとえばステロイドの経口薬は1粒が5㎎のものが多いですが、リウマチの人に1~2粒使うと、ものすごくよくなります。その効き方は、まるで神様の薬のようです。
ほかにもメニエール病にも効きますし、出血を止める血小板の機能を亢進させるため、事故で大出血をしている患者にも使用されることが多い。
ですが、こうした短期間の服用での劇的な症状の改善効果がある薬は、その分、長く使い続けることには大きなリスクが伴います。ステロイドは、いわば副作用のオンパレードなのです」

・糖を合成する働きを高めるため糖尿病になりやすくなる
・免疫力が低下し感染症にかかりやすくなる
・血小板の機能を亢進させるため血栓症になりやすくなる
・白内障が進行する

「ステロイドは免疫を抑制することで様々な病気の症状を抑えています。都合よく、体の『一部の免疫』が弱められるわけではなく、全身の免疫が弱くなっていく。外敵に抵抗する力が小さくなるのですから、様々な病気にかかりやすくなる。

たとえばリウマチにステロイドを長期間使うと、肺炎やがんにかかりやすくなります。こうした病気は高齢者にとっては危険なものです。結果的には、ステロイドを使わなかった人に比べて、10年以上も寿命が短くなるということがあるのです」(石原氏)





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最終更新日  2019年12月23日 02時24分31秒
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