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女甑(めこしき)山登山中に珍しいマスタケを見つけた。(写真1枚目) カツラの古木に密生して生えてた。 マスタケは表面が橙色、裏面が白色で、見た目も鮮やかなキノコである。 根元に生えていた柔らかい部分を少しだけ採った。 帰ってから、にんにくと一緒にバターで炒め、塩コショウで味付けしておいしく頂いた。 他のキノコとは一味違う触感である。 この日は出だしからつまづいた。 そんなことをいえば山の神に叱られそうだが、当初の目的を変更して、甑(こしき)山には仕方なく来たのだった。 最初は、丁(ひのと)岳に登り、下山後に麓の滝を巡る計画を立てていた。 鳥海町笹子から林道に入ってすぐ「橋工事のため全面通行止め」の看板が立っていて、車は先へ進めない。 丁岳への登山路はここ一カ所で、登山口まではまだ遠い。 そうなると、登るのは諦めるしかない。 方向転換して、同じ丁山地の甑(こしき)山に登ることにした。 国道108号線に入り、松ノ木トンネルの手前から下りて、山沿いの道を進んだ。 そして登山口のある甑林道へ入ったのだったが、すぐ土砂崩れのため通行止めとなっていた。 車で行けるところを歩く気はしないので、やむなくUターン。 甑山には山形県側からも登れるので、ならばとそっちへ進むことにした。 ガイドブックも地図もなく、初めてのルートだったが、真室川町の及位(のぞき)から入ることだけは知っていた。 国道108号線に戻ってさらに国道13号線に入って南下。 県境を過ぎるとすぐ、及位駅が見えた。 駅があるなら、そこが集落の中心部だろうと勝手に決め、そちらへ車を進めた。 道は一本道で、甑山方向へとおぼしき林道へ繋がっていたので、とりあえず奥へ進むことにした。 しかし、どこまで行っても甑山への案内看板は見当たらない。 周囲の藪も濃くなって不安になった頃、軽トラが道路を塞いでこちら向きに止まっていたのに出会った。 なんだろうと車から降りたら、女性2人が山菜採りをしていたのだと分かった。 荷台いっぱいに蕗を積んでいる。 彼女たちに声を掛けて、甑山への登山口はどこかと聞いたが知らないという。 狭い林道の真ん中に停めて通行をシャットアウトするなんて常識外れの行為なのだが、怒る気にもなれず、ここは登山道へは繋がっていないと判断し、道脇の広いところまでバックしてさらに方向転換した。 また国道へ戻ったが、すごすごと家へ戻る気にはならず、ともかくも真室川町の市街地方面へ向かうことに決めた。 国道13号線から右折してほどなく、小さな給油所を見つけた。 ガソリンメーターも半分を切っていたので、入れることにし、従業員に甑山への登山口を聞いたら、少し先に案内標識があるという。 かくして、3時間近く無駄な時間を費やしてしまったが、どうにか道筋が見えた。 後は案内標識に従い、順調に登山口の駐車場まで向かうことができた。 いや、順調でもなかった。 途中のY字路で方向を決めるのに少し迷った。 案内標識があるのだが矢印が上向きの↑で、左右どっちにも行けるように見える。 横向き(→か←)にしてもらえば明確なのだが、このあたりは設置者にちょっと配慮が欲しいところでもある。 天気に恵まて山頂の展望も抜群に良かったし、登山路のブナ林も美しかった。 女甑山ではヤマツツジが優しく微笑んでくれた。(写真2枚目) それに珍菌のマスタケも収穫したので、今日は「末吉」という一日だった。 『甑山・地図』 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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潤いの 森ですね
空気感が伝わります もののけの森 のようです 3時間・・・ きっと つつじは お疲れさまと 花を見るだけで ホッとした気分の時があります (2018/06/27 03:24:33 PM)
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