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カテゴリ:外国語・語学
12月9日に、「『もし、今、天気がよければ・・・』の2つの意味」という話をして、そこでは、その2つの意味をフランス語では言い分けるのだということを書きました。 そして、最後に、「12月2日に書いたスペイン語の先生とドイツ語の先生にそれぞれの言語でどう言うか、聞いてあります。(中略)‘そのうち’書くつもりですので・・・。」と書いたのですが、ようやくその続きです。(^-^;) ・・・ということで、ちょっと間が空きましたが、12月2日と12月9日に「約束」しておいた、ドイツ語とスペイン語の「法」の話の続きです。 フランス語とスペイン語は、「語族」ばかりか「語派」も同じなので文法が極めて似ているのは当然だと言えます。 フランス語とドイツ語は、「語族」は同じですが「語派」は異なるので、‘ある程度’は似ているはずです。 この2者の差が、この「接続法」の用法に出ているのかもしれません。(これは個人的な想像です。) 「私はフランス語が話せる友人をさがしている」の「話せる」の意味が2種類あるということを12月1日に書きました。 そして、その違いをフランス語とスペイン語では、動詞の「法」の違いによって書き分けると書きました。(「直説法」と「接続法」) しかし、ドイツ語はその違いを、「話せる」という部分の動詞の「法」では書き分けないということでした。 でも、ドイツ語に「接続法」がないわけではないのです。 では、ドイツ語ではどんなときに「接続法」を使うのでしょうか。 ・(1) Wenn das Wetter schoen ist, gehe ich aus. ・(2) Wenn das Wetter schoen ist, werde ich ausgehen (1)の文は、 ・もし、今、天気がよければ、出かける(つもりだけど、天気はどう?)。 という意味です。(「wenn」は英語の「if」、「Wetter」は「天気」、「schoen」は「美しい」、「ist」は「sein(英語の‘be’)」が活用した形、「ausgehen」は「分離動詞」と呼ばれる動詞で、活用すると前半の部分と後半の部分が別れて、文の最初と最後に置かれます。この場合、「aus-」と「-gehen」に別れています。) (2)の文は、後半の部分に「~つもりだ」というニュアンスが加えてあります。(「werde」は「werden(~つもりだ)」の活用した形) この場合は、フランス語でも、前半も後半も動詞は「直説法」で、このドイツ語の文においても同じです。 ところが、 ・もし、今、天気がよければ、出かけるんだけど・・・(、実際は雨が降っているから、出かけない)。 という、「現実に反する仮定」の文だと、 (3) ・Wenn das Wetter schoen waere, wuerde ich ausgehen. となります。 この文の、「waere」「wuerde」というのが、それぞれ「sein」「werden」の「接続法・第2式」という形です。 ドイツ語の「接続法」には2つの形があって、「第2式」が事実上、英語の「仮定法」になるのです。 ということは、フランス語では「条件法」ということですよね。 つまり、ドイツ語では、「現実に反する仮定」を述べるときに、「接続法」と呼ばれる形を使うということです。 ・・・なんか、ややこしい。。。(^-^;) (続く・・・) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年01月26日 23時21分18秒
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