バラの栽培で厄介なのはうどん粉病や黒点病ですが、それと同じくらい困るのがスリップス(アザミウマ)ですね。私の家でもスリップスの跋扈に手を焼いて、最近は蕾に袋をかけてしのいでいます。
今年の現代
農業6月号にスリップス対策の記事が載っていて一部が公開されていましたので、早速試してみました。バラの栽培家 河合正信さんの記事です。
記事によりますと農薬にブドウ糖を500倍に薄めて混ぜ、それをさっと散布するのだそうです。私も
2年前に試したことがあるのですがそのときは3%の濃度で実施して、葉がテラテラに光るのでやめた経緯がありました。
0.2%で効果があるなら、と言うことで昨晩早速散布してみました。散布する前に息を吹きかけてスリップスが居るのを確かめてからの散布です。今朝、その効果を見に行きますと、昨日息をかけているのを確かめた一輪には死んだスリップスが3匹見つかりました。
これで全部退治できたのかなと、念のため息を吹きかけてみました。しばらく出てこなかったのですが、しつこく吹きかけていると奥のほうからチョロチョロと2匹出てきました。1匹は元気で潰そうと思いましたらピンと飛んで逃げてしまいました。
他の花の様子を見ると、花の表に出てきている様子はありません。かなり開いた花を切り取って花弁の元を開くと死んでいるスリップス1匹と歩き回っているスリップス2匹が見つかりました。急いでバケツの洗剤入り水の中に漬けて飛ばないようにしました。
切り取って処分しなければならない開ききった花を、幾つか点検しましたが、密から煮物もありますが、白い花にはだいたいまだ生きて盛んに動いていました。砂糖水の効果は半分程度はありそうですが、これで全てのスリップスが誘引されると言う訳ではなさそうです。
もう一つ気が付いたのですが、夕方雨が降って湿度が高かったのですが、今朝まで撒いた薬の噴霧の水玉がほとんど残っていたことです。砂糖を加えると蒸発がそれだけ遅くなるのでしょうか。
この結果だけでは分かりませんが、半分程度の誘引効果はありそうです。因みに使用した農薬はベストガード水溶液の1000倍です。他の農薬であったらもう少し即効性があるのか、少し組み合わせを試してみたいと思います。