ブックオフで古本を注文するついでに検索していましたら、プロジェクトXの本が偶然見つかりました。テレビでは時々見るのですが、本になっているとは知りませんでした。
シリーズがたくさんあり、その中で前にテレビで見ていた内容の書いているを中心に数冊買いました。
その中で真っ先に読んだのがこの12巻で、その中にはカップラーメン誕生の秘話から沖縄で大発生して野菜を危機に陥れ本土にも上陸の恐れがあったウリミバエ根絶の話などとても興味がありました。
カップラーメンはインスタントラーメンの激戦からカップ麺を作り出す苦労。当時は発泡スチロールの薄いカップなど無かったのです。紙コップでは熱湯を注ぐと形が変形するし第一手で持てない。そんな状況を解決するために、開発中であるある素材を試して開発されたという。さらに中に入れる具材のエビも2500種類のエビの中からインド洋で採れるエビを見つけるまで、さまざまなエビを冷凍乾燥させて、元に戻るか試したという。そのほかにもいろいろな苦労が重なっていた。
ウリミバエの話は、沖縄まで南下してきた害虫を、ここで食い止めなければ本土の野菜生産も大変なことになっていたらしい。他の国で、ウリミバエが大事になっていないのは天敵が適当に居て、大発生をしないからだという。その事態に発展することを本土復帰を目の前にして、何とか防がなければならない。そのために一縷の望みを託したのがウリミバエを人工繁殖させてその蛹にコバルト60の放射線を当ててオスの精子を殺し、それを自然界に放つという構想。
ウリミバエの生涯(2~3か月)に1日匹のメスが産卵する卵胃の数は1000個。卵から成虫になる期間がわずか1か月、わずか1年で天文学的数字になってしまう。それを阻止するため毎週100万匹の蛹を生産して、コバルト60を照射し、それを沖縄全島に散布する。その中には米軍基地もありその交渉も大変だったという。
こんな知らなかった話が他にもたくさん掲載されていました。題と簡単な内容だけ記載しますと、通天閣熱き7人(通天閣を民間だけの資金で再生させた話)アンコールワットに誓う(カンボジアのアンコールワット遺跡の復活に努力した日本人)医師たちは走った(国民皆保険が始まる前の貧農農村の医療体制を確立した話)、謎のマスク(3億円事件の犯人を追う鑑識課の話)
ほかにも追加したのも含めて6冊ほど購入しましたので、おいおい読み進めていこうと思っています。先日、中村哲さんの砂漠に用水路を作った話を見たばかりで、すごい人がいるなあと感心していたのですが。規模は小さくてもすごいことをやっている方がたくさんいらっしゃるのを改めて感じた次第です。
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最終更新日
2021.03.31 16:37:39
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